５日午後７時１５分頃、大分県別府市楠町の住宅から出火し、周辺の住宅など計５棟が全焼した。 ２棟の一部も焼損し、午後１１時に鎮火した。県警別府署によると、８１歳と９５歳の男性２人が軽傷を負うなどして病院に運ばれた。意識はあるという。市消防本部によると、高齢の夫婦ら３人と連絡が取れていない。別府署は６日午前、火災現場の実況見分を行う方針で、３人の所在確認も進める。 現場はＪＲ別府駅から南東に約７００メートル。古い木造住宅が密集した地域で、商店街や大型商業施設「ゆめタウン別府」もある。就寝しようとしていた夫（８０）と一緒に自宅から逃げ出したという女性（７６）は「バンバンという音がしたので外に出ると、すごい炎が上がっていた」と話した。 大分地方気象台によると、別府市など大分県中部には当時、強風注意報が出ていた。別府市と隣接する大分市では午後８時３９分、最大瞬間風速１４メートルを記録した。 現場に近い別府市光町では２０１０年１月、計３８棟が全半焼するなどした火災が起きている。
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