アフリカ南部の ジンバブエで、 軍がクーデターと見られる動きを起こし、 ４０年近くにわたって国の 実権を握ってきたムガベ大統領の 去就が注目される中、 …
アフリカ南部のジンバブエで、軍がクーデターと見られる動きを起こし、４０年近くにわたって国の実権を握ってきたムガベ大統領の去就が注目される中、首都ハラレでムガベ大統領の退陣を求める大規模なデモが行われました。 ジンバブエでは１５日、軍の部隊が突然、首都ハラレにある国営放送局を占拠して軍が国の実権を掌握したと宣言し、クーデターと見られる動きが起きています。 ムガベ大統領は軍によって軟禁状態に置かれていますが、地元メディアなどによりますと、退陣の要求は拒否しているということです。 また、１７日には、ハラレで行われた大学の卒業式に軍などの監視の下で出席し、クーデターと見られる動きが起きて以降、初めて公の場に姿を見せました。 こうした中、ハラレ中心部では１８日、軍や与野党の議員のほか数万人の市民が集まって大規模なデモが行われ、参加者は国旗や「ムガベ大統領は辞めろ」などと書かれたプラカードを持って、一日も早く退陣するよう訴えました。 デモに参加した男性は「私たちにとって、これは圧政の終わりであり、新しい時代の始まりです。私たちは、ジンバブエを取り戻そうとしているのです」と話していました。 ４０年近くにわたってムガベ大統領が実権を握り批判的な動きを弾圧してきたジンバブエで、こうした大規模デモが行われるのは異例で、ムガベ大統領の退陣への圧力が一層強まっています。
