【パームビーチ(米南部フロリダ州)高本耕太】 トランプ米大統領は18日、 6月初旬までに予定する金正恩(キム・ ジョンウン)朝鮮労働党委員長との 米朝首脳会談について「もし実りあるもの にならないと思ったら、 会談は開かない」 と述べ、 成果が前提である点を強調した。 会談に臨んだ場合も「実りある結果を得られないと
【パームビーチ(米南部フロリダ州)高本耕太】トランプ米大統領は18日、6月初旬までに予定する金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談について「もし実りあるものにならないと思ったら、会談は開かない」と述べ、成果が前提である点を強調した。会談に臨んだ場合も「実りある結果を得られないと判断した場合(協議の場から)立ち去る」と述べ、北朝鮮の非核化に向けて厳しい姿勢で臨む考えを強調した。南部フロリダ州で開いた安倍晋三首相との共同記者会見で語った。
トランプ氏は北朝鮮との関係について「大きな進展を遂げた」と指摘。トランプ政権が科した「信じがたいほど力強い制裁」が北朝鮮の政策転換の要因となり、非核化に向けた対話機運が生まれたとの認識を改めて示した。
トランプ氏は「最大限の圧力は北朝鮮が非核化するまで続く」と強調。北朝鮮に対し「完全、検証可能、不可逆的な核放棄」を改めて求め、それを達成できれば「北朝鮮には明るい道が開ける」と呼びかけた。
また、トランプ氏は共同記者会見に先立つ首脳会談の冒頭、ポンペオ中央情報局(CIA)長官の極秘訪朝に触れ、「金正恩(委員長)とすばらしい会談を持ち、両者はとても良好な関係を築いた」と述べた。ロイター通信は18日、米政府高官の話として、ポンペオ氏が金委員長と会談した際、北朝鮮で拘束されている米国人3人の解放を提起したと報じた。トランプ氏も記者会見で、解放に向けて「最大限交渉している」と強調した。
一方、米国務省は同日、ソーントン国務次官補代行が22~24日にソウル、24~27日に東京を訪れ、政府高官らと会談すると発表した。南北、米朝の二つの首脳会談を控え、日米韓の連携を確認する。