学校法人「加計学園」 の 加計孝太郎理事長は19日、 岡山市の 学園本部で記者会見し、 愛媛県今治市での 獣医学部新設を巡り、 愛媛県文書に記載された安倍晋三首相との 面会について「記憶にも記録にもない」 と述べ、 否定した。 監督責任を取り、 自らも減給の 処分としたことを明らかにした。 「多大な迷惑をかけ…
学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長は19日、岡山市の学園本部で記者会見し、愛媛県今治市での獣医学部新設を巡り、愛媛県文書に記載された安倍晋三首相との面会について「記憶にも記録にもない」と述べ、否定した。監督責任を取り、自らも減給の処分としたことを明らかにした。「多大な迷惑をかけた」と述べ、謝罪した。加計氏が取材に応じるのは、一連の問題発覚後初めて。 記者会見する加計学園の加計孝太郎理事長（19日午前、岡山市） 学園は会見で、愛媛県が国会に提出した文書を巡り、学園担当者が起こした重大なコンプライアンス違反の処分決定について報告。学部新設に関し県に誤った情報を伝えたと認めた渡辺良人事務局長を減給処分にした。 加計氏は、安倍晋三首相が「腹心の友」と呼ぶ古くからの友人。学園が政府の国家戦略特区を活用して計画し、昨年11月に認可された岡山理科大獣医学部新設に関して、「総理の意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと書かれた文書が見つかり、安倍首相が便宜を図るよう指示した疑惑があるとして野党が追及していた。 獣医学部新設を巡っては、首相が加計氏と2015年２月に面会し、学部新設に関して説明を受けたとする学園側の報告に基づいた文書を、県が今年５月21日、国会に提出した。 学園側は同26日、面会はなかったとのコメントを発表。渡辺事務局長が同31日、愛媛県庁を訪問し、面会に関する県の文書の記載内容に関し「学部を何とか形にしたくて、私が（面会したと）言ったのだと思う」と述べ、県側に謝罪したが、同県の中村時広知事は加計氏が記者会見を開いて説明するよう求めていた。〔共同〕
