Домой Japan Japan — in Japanese 「経験を絆に」あるいは「私立を目指す」。一斉休校で教育との向き合い「変わる」親たち

「経験を絆に」あるいは「私立を目指す」。一斉休校で教育との向き合い「変わる」親たち

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休校中に「学校は丸投げしている」 という不満の 声も多くあったが、 その 一方で、 「自分が学校に教育を丸投げしていたと気づいた」 という声もあった。
新型コロナウイルスの影響による一斉休校開始からまもなく3カ月。5月末になり、東京都など首都圏でも登校再開に向けた見通しが示されるようになってきた。
ハフポスト日本版では、家庭学習に関するアンケートを実施。今後の子どもの教育との向き合い方について聞いたところ、これまでの中間まとめではアンケート回答者の半数近くで「変わる」との答えが寄せられた。
学校への不満の声も多かったが、同じ人がまた一方で、休校期間を通じ、「親としてどうするべきか」を改めて考え直していることも伺える。
関連記事:「学校は丸投げ」「何度もケンカ」。家庭学習に向き合う、親たちの悲鳴が集まった
ハフポスト日本版では、5月26日実施のTwitter番組「ハフライブ」でこの問題を取り上げる。これまでに事前アンケートに寄せられた声の一部を紹介する。
https://twitter.com/i/broadcasts/1OdKrqzewryxX
(時間になったら配信が始まります。視聴は無料です)
ハフポストでは、アンケートで「休校の経験で今後、あなた自身の子供への教育の向き合い方は変わるでしょうか?」との質問を実施。
すると、これまでの中間まとめ段階で46.3%が「変わる」、26.1%が「変わらない」、27.7%が「分からない」という答えだった。(有効回答数618件)
まず多かったのは、悪戦苦闘しながらも子供の学習と向き合った経験を何とか前向きに捉えようとする声だった。
休校中に「学校は丸投げしている」という不満の声も多くあったが、その一方で、「自分が学校に教育を丸投げしていたと気づいた」という声もあった。
平時と有事、子供の教育は、一体誰がどんな割合で担うべきものなのか。学校は、その反面の親はどうあるべきなのか。それぞれの家庭で、新たな発見があったようだ。
一緒に苦しみ頑張っているこの経験は子どもとの絆になると信じている。子どもの得意や苦手を改めて見ることができているため、今後のサポートに役立つはず。(保育園、その他小学校)
学校へ丸投げしていて、正直子どもの教育についてあまり意識してこなかった。今後は、主体的に、学校がどんな環境か?どの様に授業を進めているか?子どもがきちんと理解出来ているか?色々と気にすると思う。(公立小学校)
長い在宅時間があると自分は何をしたいのか?という問いに子どもも親も直面したので、ポストコロナ時代の勉強の意味や進路や働き方をこれまでとは違うように考えるようになる。(私立中学校、各種高校)
また、学校や自治体の取り組み、教育制度全般について、もっと日頃から関心を持っていればよかったという声もあった。
学校任せばかりにはできないということ。教育制度にもっと関心を向けていくと思う。学校教育が全てとは思わなくなった。(保育園、公立小学校)
学校に対してもっと意見を言う、現在のグダグダに繋がる違和感につっこまずにきた自分に責任を感じる。(保育園、公立小学校)
一方、「変わる」という回答の中にあったのは、必ずしもポジティブな感情だけではなかった。
特に公立学校で、期待されていたオンライン授業がなかなか始まらないことへの失望などから、私立校を選ぶべきだったという後悔や、補習のための塾に通わせる必要があると考えるようになったという声もあった。
こうした親たちの「発見」は、すでに顕著になった家庭の収入の差に伴う教育格差をさらに広げる可能性もあるだろう。
公立校は自由がないと思った。私立校の方が独自に、そして新しいことに挑戦しながらも教育を進めているような感じがする。やはりそういう学校に通わせたいと思う。(公立小学校)
ネットなどで高校のオンライン学習の取り組みなどの記事を見ていると、偏差値の高い学校ほど早い時期に積極的にオンライン学習に移行しています。
学費の安い公立で入れるところで、と思っていましたが有事の際に型にとらわれず生徒の事を思って様々な取り組みをしている学校選びをしなければいけないと感じました。(公立中学校)
ここまで丸投げされるとは、本当に日本の教育制度の遅さ、進歩のなさ、対応力の低さに愕然とした。先生たちを見る目も変わった。公立の中学に行かせるのをやめ、教育の手厚い私立を勧めたいと思うようになった。(公立小)
「変わらない」「分からない」とした人の回答に見られたのは、期間中の仕事と家庭学習や保育の両立に伴う「余裕のなさ」だった。
仕事があるのでそんなことを考えている余裕がない。(保育園、共働き女性)
在宅勤務の人は家庭保育という方針の園なので家庭保育しているが、在宅勤務と家庭保育の両立は本当に難しい。というかほぼ不可能。仕事をやらなきゃいけない気持ちと、子供の相手をしなきゃいけないという気持ちの板挟みが、自分が想像していたよりもストレス。仕事と子育ての相性は悪いという気持ちが強くなるばかり…(保育園、共働き女性)
とにかくやらなければいけない事が多過ぎて、ご飯を食べる暇もないので、どんどん痩せています。仕事中は眠くて眠くてたまりません。元々オーバーワークでかなりムリをしていたところへ、学習のサポートや毎日のお弁当、手作りマスク…。もう限界です。学校再開後に、他の子供たちよりも学習の遅れがあってはならないと思い、休校の間、本当にムリをしました。でも、これ以上の事はできません。教育との向き合い方、変えられないでしょうね。(保育園、小学校、共働き女性)
特別休暇は得られたが、実質上、子どもが寝た時間に仕事の準備をしている状態である。そうしなければ緊急事態宣言解除後に不眠不休の勤務となってしまう為である。(公立小、ひとり親)
学習・保育と仕事が一度に家庭に持ち込まれた休校・休園。多くの親たちは苦しい状況に追い込まれている。
しかしこの状況に対して私たちが見直すべきは、本当に教育のことだけなのだろうか…?という疑問も湧いてくる。自宅学習に伴う様々な問題は、ライフワークバランスや、仕事・在宅ワークの進め方も密接に関わっていることが伺える。
まもなく、学校再開の兆しも見えてきた。
しかし、元のままの学校に戻るのがよいわけではないというこんな意見もあった。
PTAの余計な集まりなど、どうでもよいことがなくなりほっとしている。むしろ学校毎日登校必要かな?と思います。このままの状態でやり方も変わってくれたらいいのにと感じています。もともと学校に行くのが辛いタイプなのでみんなも学校行かないから伸び伸びと世の中のプレッシャーなく、堂々と過ごしています。リモートで出来るならそれでよい。たまに、スクーリングで登校して顔あわせる程度で十分。みんながみんな、毎日毎日学校に登校して生きることが最良だなんて思っていません。(公立中学校)
5月26日(火)21時からハフポストがTwitterで生配信する番組『ハフライブ』では、「家庭教育のこれから」について考えます。
家庭と学校の関係や役割分担について、「ビリギャル」小林さやかさんは事前のインタビューでこう語っています。
「まずはとにかく、地域の大人たちと先生との間でもっと会話をしてほしいです。そこが信用し合っていることが大事」
(家庭でも)「子どもが考えるきっかけを大人は提示してほしい」
▶番組はこちらから
ゲスト:映画「ビリギャル」モデル 小林さやかさん
日本マイクロソフト 山崎善寛さん
▶番組はこちらから
https://twitter.

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