Домой Japan Japan — in Japanese 1型糖尿病の子どもたち応援 「血糖値コントロール」のオンライン料理教室

1型糖尿病の子どもたち応援 「血糖値コントロール」のオンライン料理教室

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1型糖尿病は血糖値を下げるホルモン「インスリン」が体内で分泌されなくなる疾病で、幼少期の発症が多い。その患者の子どもや家族を支援している認定NPO法人「日本IDDMネットワーク」(佐賀県)と医療機器メーカー「日本メドトロニック」が2月27日、オンライン料理教室を開く。患者や家族は血糖値のコントロールのため日々の食事に一段と気を遣い、新型コロナウイルスによる重症化リスクも抱える。料理レシピは患者が糖質コ …
1型糖尿病は血糖値を下げるホルモン「インスリン」が体内で分泌されなくなる疾病で、幼少期の発症が多い。その患者の子どもや家族を支援している認定NPO法人「日本IDDMネットワーク」(佐賀県)と医療機器メーカー「日本メドトロニック」が2月27日、オンライン料理教室を開く。患者や家族は血糖値のコントロールのため日々の食事に一段と気を遣い、新型コロナウイルスによる重症化リスクも抱える。料理レシピは患者が糖質コントロールがしやすいよう特別に開発したもので、主催者は「コロナ禍でも、毎日おいしく健康な食事を継続できるよう、調理法や食べ方のコツなど無理なく楽しく実践できるアイデアを紹介したい」と話す。 1型糖尿病は現在の医学では治療が難しく、患者は血糖値を下げるため、注射などでインスリンを注入する必要がある。一方で、血糖値が下がりすぎると意識を失うなど命の危険もある。インスリン量が足りず、高血糖状態が長期間続くと、合併症のリスクが高まるなど日常生活で血糖値の管理が欠かせない。 また、1型は生活習慣などによる中高年に多い2型糖尿病とは異なる。 日本小児内分泌学会のホームページによると、1型の発症率は年間で10万人に約2・5人で、欧米はその10~30倍とされる。この発症率からも、日本の1型の認知度は低く、血糖値の管理の難しさから幼稚園や保育所に入れないこともあり、家族への負担がかかっている。 □ 1型の子どもの日々の食事やケアは困難が伴う。 神奈川県に住む2歳のとしや君は2019年12月、1歳8カ月の時に1型を発症した。母親は毎日3~4回、食事の時と寝る前に血糖値を測っているという。 母親によると、としや君はまだ上手におしゃべりができないため、元気かどうか、高血糖か低血糖かどうかを見た目でも判断し、注意を払う。母親は「毎日のことで、あまり気にし過ぎても続かないので、過剰に気にしないようにはしていますが……」と話す。 主治医からは普段の食事のアドバイスがあった。 「病気にあわせて生活を変えるのではなく、(日常の)生活にあった治療をしていきましょう」 これに従って発症前と同じような食事を心がけているという。ただ、カレーやピザなど高糖質のメニューを食べた時は高血糖になりがちで、コントロールが難しいのが悩みだ。 また、血糖値を測るセンサーを付けるにも、腕は細いので、お尻にしか付けられない。付けるとおむつで蒸れるためか、自分で外してしまうという。 「うまく血糖値をコントロールできるようにしたいけれど難しさも感じています」 コロナ禍で重症化のリスクも高く、月1回の定期通院先は大病院のため心配が募る。何より、将来が不安だという。 現在、1型糖尿病患者の助成対象は児童福祉法により原則20歳未満に限られる。成人になると治療費が払えず治療方法の変更を余儀なくされるケースもある。母親は訴える。 「インスリンポンプやセンサーは多額の費用がかかります。今は子供も小さいのでいろいろな補助を受けられていますが、ある程度の年齢になると注射に切り替える方も多いと聞いています。大きくなってからもあまり負担が増えないよう、補助を充実させてほしい」 □ 料理教室は「コロナ禍でも患者たちが日々の食事をおいしく健康に継続してほしい」と昨年9月に第1回を開いた。今回のテーマは「はじめてみよう!カーボカウント 補食編」。 カーボカウントは、食事に含まれる糖質(カーボ)量を把握して、食後血糖値を調整する方法で、患者は食事の糖質摂取量に応じてインスリンの投薬量を細かく調整するため、患者の日々の献立に役立つとされる。 今回の料理教室に使うレシピは、管理栄養士監修のレシピを考案し、自社開発のAIアプリを通じて提供している「おいしい健康」(東京都)が開発。レシピには少ない材料で糖質量がきりよく設定されるなど患者が手軽に糖質量をコントロールできるよう工夫されている。 料理教室では最初に糖尿病患者の療養指導士でもある純正会ソレイユ千種クリニックの木村那智医師らが、補食をテーマにしたカーボカウントについて講義をする。 その後、全国に料理教室を展開する「ABCクッキングスタジオ」講師による「ショートブレッド」(糖質1本約10グラム)と「ドライフルーツのマシュマロクッキー」(同1個約5グラム)の料理のデモレッスンを予定。最後に参加者からの質疑応答――という流れで全体で約80分ほどだ。 2月27日の14時からを予定し、参加者は1型糖尿病の患者や家族、カーボカウントを学びたい患者らを想定している。 参加申し込みはホームページ(https://japan-iddm.

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