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新年祝う客襲う 容疑者逃走中

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NewsHub【イスタンブール大治朋子】トルコの最大都市イスタンブール中心部で1日午前1時15分(日本時間同日午前7時15分)ごろ、武装した何者かがナイトクラブを襲撃し、銃を乱射した。ソイル内相によると、少なくとも39人が死亡し、うち24人が外国人とみられるという。負傷者は70人近くにのぼる。ロイター通信などが伝えた。トルコのエルドアン大統領は声明を出し、「テロ組織による攻撃だ」との見方を示したが、具体的な組織名や根拠は明らかにしていない。容疑者は逃走中で、治安当局が警備を強化し捜索を続けている。
在イスタンブール日本総領事館は「邦人が巻き込まれたとの情報は確認されていない」としている。AP通信によると、犠牲者の中にはフランスやイスラエル、サウジアラビアやレバノンなどの国籍の外国人が含まれている。
現場はボスポラス海峡に面し、著名人などが訪れるナイトクラブ「レイナ」。ロイター通信などによると、当時、店内には新年を祝う客が600人近くいて混雑していた。容疑者はサンタクロースのような服装だったとの目撃証言もある。店の外にいた警官と市民の計2人を射殺し、その後、店内に入って銃を乱射した。銃撃を避けるため、とっさに海に飛び込んだ客もいたという。
トルコのエルドアン大統領は声明で「凶悪な攻撃で市民を狙うことによって、混乱を引き起こそうとしている」と批判した。米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官は「恐ろしいテロ攻撃を強く非難する」との声明を出した。
トルコでは2015年夏ごろから、治安当局と、過激派組織「イスラム国」(IS)やトルコからの分離独立を目指す武装組織クルド労働者党(PKK)との衝突が激化。昨年6月には、イスタンブールの国際空港で自爆攻撃などがあり、50人近くが死亡、200人以上が負傷した。
最近では先月19日、トルコ駐在のロシア大使がアンカラで写真展に参加中、銃を持った地元警察官に撃たれて死亡するなど、治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いている。

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