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iPS細胞の提供、一部停止 京大

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NewsHub京都大iPS細胞研究所(CiRA、山中伸弥所長)は23日、再生医療用iPS細胞の一部について、大学や企業などへの提供を停止すると発表した。誤った試薬を使って作製した可能性があり、安全性についてリスクを否定できないとしている。 問題があったのは、赤ちゃんのへその緒の血液(臍帯血(さいたいけつ))から作ったiPS細胞。昨年8月以降、13機関の23プロジェクトに出荷していた。CiRAは提供先の具体名は明らかにしていないが、大半が患者には直接使わない研究用。ただ患者に使う目的での提供もあり、取材によると、大阪大のグループの角膜移植の臨床研究が、1年ほど遅れる見通しだという。 会見したCiRAによると、iPS細胞は不純物が入らないようにした施設内で、血液の細胞に遺伝子を入れて作る。昨年11月、遺伝子が入ったかを確かめるための本来使わない試薬のチューブに、製造時に使う試薬のラベルが誤って貼られているのが見つかった。職員らへの聞き取りや製造記録などの確認を行ったが、いつラベルが貼られたのか特定できなかった。本来使わない試薬に含まれる遺伝子が混入した可能性を否定できないため、提供停止を決めた。 再発防止のため管理体制を見直すほか、細胞製造に実績のある民間企業タカラバイオ(滋賀県)と連携し、高品質な細胞を生産できる体制を目指す。 CiRAは、再生医療用のiP…

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