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糸魚川大火で全焼、料亭が再開へ一歩 列車に弁当お届け

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NewsHub新潟県糸魚川市の大規模火災で店舗が全焼した老舗料亭「鶴来家(つるぎや)」が8日、営業再開の第一歩を踏み出した。仮店舗で作った弁当26食を、えちごトキめき鉄道(同県上越市)が運行するリゾート列車「雪月花」に届けた。 雪月花は土日祝日を中心に運行されており、車窓から日本海などの景色を眺めながら食事が楽しめるのが売りだ。鶴来家は昨年4月から雪月花に弁当を届けてきた。店主の青木孝夫さん(66)は、老舗の味を楽しみに予約した客のため、店舗再開に先駆け、弁当を作り始めることを決意した。 青木さんは搬入を終えた後、列車のそばに立ち、乗車する客に深々と頭を下げた。「新生鶴来家の第一歩。いよいよこれから、という気持ち」と話した。店舗での営業再開の見通しはまだ立っていない。(狩野浩平)

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