２０１２年のフランス大統領選で敗北した保守系のサルコジ前大統領の陣営が選挙活動費を過少に申告した疑惑で、フランスの予審判事は前大統領を含む陣営のメンバーら計１４人の刑事裁判開始を決定した。同国のメディアが７日伝えた。 前大統領の弁護士は同日、上級審に不服申し立てを行うと述べた。 １９５８年からのフランス第５共和制で、大統領経験者が刑事裁判の被告となるのはシラク元大統領に続き２人目。シラク氏は１１年、執行猶予付きの有罪判決を受けた。 今回の疑惑は法定の選挙活動費の上限を大幅に超過した支出を隠すため、陣営がイベント会社に架空請求書を作成させ、不正な会計処理をしたとされる。検察が昨年９月、公判請求していた。 前大統領は返り咲きを目指して昨年１１月の中道・右派予備選に出馬したが、第１回投票でフィヨン元首相らに敗れ、政界引退を表明した。（共同）
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