アメリカの トランプ大統領は、 ２０１８年度の 予算で国防費の 大幅な増加を目指す方針を示しましたが、 代わりに環境対策や国際援助に関係する予算などが…
アメリカのトランプ大統領は、２０１８年度の予算で国防費の大幅な増加を目指す方針を示しましたが、代わりに環境対策や国際援助に関係する予算などが減らされる可能性が指摘され、野党・民主党などから懸念の声も上がっています。 アメリカのトランプ大統領は２７日、ホワイトハウスで開いた会合で、２０１８年度の予算について「公共の安全と安全保障を基礎にした非常に強力な予算になる。消耗した軍を再建するため国防費を歴史的に増やす」と述べて、国防費の大幅な増加を目指す方針を示しました。 アメリカでは国の予算は議会が編成するため、大統領は、毎年１０月から始まる次の会計年度を前に、政府の方針をまとめた予算教書を議会に示していて、政府高官は２０１８年度予算では、国防費について前の年度のおよそ１０％にあたる５４０億ドル（６兆円）の増額を求めるとしています。 一方で、トランプ大統領はこの増加分を賄うため、ほかの分野の予算を減らすとしていて、アメリカのメディアは、代わりに環境対策や国際援助に関係する予算などが減らされる可能性があると指摘しています。 これについて野党・民主党の上院トップ、シューマー院内総務は声明で「きれいな空気と水を守り、消費者を守っている省庁の予算を削ることを意味する」と述べ、国民の生活や環境保護に悪影響を与えると批判するなど早速、懸念の声もあがっています。
