ＩＴ大手ディー・ エヌ・ エー（ＤｅＮＡ、 東京都渋谷区）が８日発表した２０１６年４～１２月期連結決算で、 「まとめサイト」 問題で公開を中止している同社の キュレーション事業は１６億円の 営業赤字だった。 同事業は１７年１～３月期も売上収益はないもの としており、 約１３億円の 損失を見込んでいる。
ＩＴ大手ディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ、東京都渋谷区）が８日発表した２０１６年４～１２月期連結決算で、「まとめサイト」問題で公開を中止している同社のキュレーション事業は１６億円の営業赤字だった。同事業は１７年１～３月期も売上収益はないものとしており、約１３億円の損失を見込んでいる。
同社は１６年１２月、運営しているキュレーションサイトに根拠の不明確な記事を載せたことなどが問題になり、計１０サイトの公開を中止している。同日発表した決算でこのサイト事業を運営していた子会社の価値を見直し、３８億円の減損処理を計上した。
同社の１６年４～１２月期連結決算は、売上高が前年並みの１０８７億円、営業利益は前年比２７％増の１８６億円だった。ゲーム事業が堅調で、利益を押し上げた。
同日、東京都内で記者会見した守安功社長は、キュレーションサイトの問題について「改めておわびします」と謝罪。その上で、キュレーション事業について「できれば再開したい。社内でも検討しているが、第三者委員会の報告を受けて判断する」と話した。また、今後の方向性について「組織、戦略を含めて、どのように変えれば良いか議論している。来期以降について今、話すことは難しいが、ゲームに加え新たな柱をつくりたい」と話した。
この問題では、自社のホームページに設けた問い合わせ窓口に健康被害を被った人たちから相談が寄せられ、個別に対応していることを明らかにしたが、相談の件数や内容については現時点では公表しなかった。【岡礼子／デジタル報道センター】
