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民主党政権後に加速した官邸主導 省庁の発信「消えた」

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首相官邸には中庭がある。 広さ380平方メートル。 2階から首相執務室の ある5階を超えて開閉式の 屋上まで、 ぽっかりと広がる吹き抜け構造だ。 元民主党参院議員で、 鳩山政権で官房副長官を務めた松井孝治・ 慶応…
首相官邸には中庭がある。広さ380平方メートル。2階から首相執務室のある5階を超えて開閉式の屋上まで、ぽっかりと広がる吹き抜け構造だ。
元民主党参院議員で、鳩山政権で官房副長官を務めた松井孝治・慶応大教授は、中庭に、かつての政治家と官僚の関係をみる。
「首相は各省の神輿(みこし)に乗って、上手に操作をすればいいというのが、先人の知恵だった」
松井氏は1994年、通商産業省から官邸に出向。当時のスタッフは少なく、政策といえば省庁が積み上げたものをまとめるのが仕事。政治家のトップたる首相が座る官邸が、空洞のように感じられたという。
その後、官邸に権力を集中させ、政治家が物事を決めるシステムをめざす改革が続いたが、10年前は、まだ官僚に発信力があった。
「大きな省を作るのではなく、規制と振興の分離をまず考えるべきだ」
第1次安倍政権だった2007…

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