２７日午前９時２０分ごろ、 栃木県那須町の 那須温泉ファミリースキー場で雪崩が発生した。 県などによると、 雪崩に巻き込まれた８人が心肺停止状態で見つかり、 当時登山の 講習を受けていた県立大田原高校（大田原市）の 生徒らと確認。 他にけが人は重傷者２～３人を含む少なくとも
２７日午前９時２０分ごろ、栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場で雪崩が発生した。県などによると、雪崩に巻き込まれた８人が心肺停止状態で見つかり、当時登山の講習を受けていた県立大田原高校（大田原市）の生徒らと確認。他にけが人は重傷者２～３人を含む少なくとも８人に上り、さらに多数の軽傷者がいるとみられる。
〔写真特集〕栃木のスキー場で雪崩
当初、高校関係者の行方不明情報があったが、その後全員と連絡が取れたという。ただ、けがの程度などは不明で、県警などが詳しい状況を調べている。
栃木県教育委員会によると、スキー場では、大田原高校、県立真岡高校（真岡市）など７高校の山岳部員や顧問の教員ら６２人が２５～２７日の日程で、県高校体育連盟の春山登山講習を受けていた。
２７日は那須町の茶臼岳（標高１９１５メートル）を登山予定だったが、雪が降る悪天候のため教員らが午前６時に中止を決定。代わりに雪上を踏んで進むラッセルに切り替え、午前８時から同９時半の予定で取り組んでいたという。
ラッセルには４８人が参加。五つのグループに分かれて行動し、大田原高校の参加者は１、２年生１２人と男性顧問２人で一つのグループをつくっていた。県警那須塩原署によると、雪崩は第２ゲレンデ付近で発生。１００～２００メートルにわたって斜面が崩れたという。ゲレンデコース外の林の中を登っている最中に雪崩に巻き込まれた。
宇都宮地方気象台は２６日、県北部で雪崩が発生する恐れがあるとして注意を呼び掛けていた。
那須温泉ファミリースキー場は、茶臼岳の山麓にあり、ゲレンデ３面とペアリフト２基などの施設がある。同町によると、２０日で今シーズンの営業は終了していたという。（2017/03/27-18:53）
