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高失業率地域ルペン氏支持 大都市マクロン氏

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【パリ八田浩輔、 賀有勇】 フランス大統領選で決選投票に進む中道・ 独立系の エマニュエル・ マクロン前経済相(39)と極右・ 国民戦線の マリーヌ・ ルペン前党首(48)。 第1回投票の 得票率の 分布からは、 失業率の 高い北部と南部の 一帯を制したルペン氏に対し、 マクロン氏はパリなど大票田の 大都市を中心に、 現与党の 社会党が従来強い中部から西部にかけて支持を広げたことが特徴として浮かぶ。
【パリ八田浩輔、賀有勇】フランス大統領選で決選投票に進む中道・独立系のエマニュエル・マクロン前経済相(39)と極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン前党首(48)。第1回投票の得票率の分布からは、失業率の高い北部と南部の一帯を制したルペン氏に対し、マクロン氏はパリなど大票田の大都市を中心に、現与党の社会党が従来強い中部から西部にかけて支持を広げたことが特徴として浮かぶ。
仏内務省の発表によると、仏本土の全95県のうちルペン氏の得票率が最も高かったのは北部エーヌ県で約35.6%。次点のマクロン氏をダブルスコアで引き離した。同県を含む北部の工業地帯は炭鉱業などで栄えたが斜陽化。都市部と比べて移民の割合は必ずしも高くないが、高失業率に直面する地域だ。ルペン氏は同様に失業率が高い南部の地中海沿いの地域でも支持を広げ、地元メディアによれば高失業率上位10県のうち9県を押さえた。
一方、マクロン氏は約34.8%を獲得して首都パリを制したが、ルペン氏のパリでの得票率は5番目で約5%にとどまった。またマクロン氏は社会党のオランド大統領を選出した前回大統領選(2012年)で同党が制した中部から西部にかけてのほぼ全域を制し、左派の切り崩しに成功したことを裏付けた。
今回、共和党のフランソワ・フィヨン元首相(63)が首位を獲得した県は本土で5県にとどまり、社会党のブノワ・アモン前教育相(49)はゼロ。保革2大勢力の衰退が浮き彫りとなった。

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