スウェーデンの 捜査当局は、 女性に乱暴した疑いで捜査していた告発サイト、 ウィキリークスの 創設者、 アサンジ容疑者について、 ロンドンの エクアドル大…
スウェーデンの捜査当局は、女性に乱暴した疑いで捜査していた告発サイト、ウィキリークスの創設者、アサンジ容疑者について、ロンドンのエクアドル大使館に滞在を続けるかぎり、逮捕は、事実上、不可能だなどとして、捜査を打ち切ることを明らかにしました。 アメリカの外交機密文書などをインターネットに掲載したウィキリークスの創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者は、２０１０年に、スウェーデンで女性に乱暴した疑いなどで国際手配されイギリスで逮捕されました。その後、保釈中にロンドンにあるエクアドル大使館で亡命が認められ、およそ５年にわたり大使館にとどまっています。 事件を捜査してきたスウェーデンの捜査当局は１９日、記者会見を開き、アサンジ氏がエクアドル大使館に滞在を続けるかぎり、逮捕は事実上、不可能で犯罪を立証することはできないとして、捜査を打ち切ることを明らかにしました。 これについてアサンジ氏は記者団に対し、「非常に重要な勝利だ。罪もないまま、７年間、自由を奪われたことは許すことも忘れることもできない」と述べました。 ただ、アサンジ氏には、保釈中、イギリスの裁判所の出頭要請に応じなかった疑いで逮捕状が出ており、イギリスの警察は、「大使館から出た時点で逮捕する」とコメントしていることから、スウェーデンが捜査を打ち切ったことでアサンジ氏が大使館の外に出るかどうかは、依然、不透明な状況です。
