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G7首脳宣言「保護主義と闘う」は明記 温暖化対策 米抜き促進

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【タオルミナ(イタリア南部)=阿部伸哉】 イタリア・ シチリア島タオルミナで開かれていた先進七カ国(G7)首脳会議(サミット)は二十七日午後(日本時間同日夜)、 首脳宣言を採択して閉幕した。 自由貿易に関連し、 前回の 伊勢志摩サミット首脳宣言などに盛り込まれていた「保護主…
【タオルミナ(イタリア南部)=阿部伸哉】イタリア・シチリア島タオルミナで開かれていた先進七カ国(G7)首脳会議(サミット)は二十七日午後(日本時間同日夜)、首脳宣言を採択して閉幕した。自由貿易に関連し、前回の伊勢志摩サミット首脳宣言などに盛り込まれていた「保護主義と闘う」との文言は残された。気候変動を巡る対策では、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の促進を米国を除く六カ国と欧州連合(EU)で確認した。 貿易と気候変動はサミットで米国と欧州など他の参加国との間で距離がある二大テーマだったが、議長国イタリアが米国の要求を取り入れて宣言をまとめた。 多額の貿易赤字を抱える米国は今年三月の二十カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも、従来声明で使われてきた「あらゆる形態の保護主義と闘う」の文言の採用に反対。今回サミットでは「あらゆる形態の」という文言を外すことで表現を和らげ、米国も受け入れた。 一方、地球温暖化問題では、トランプ氏が大統領選を通じて「パリ協定」離脱を訴えてきた経緯もあり、米国は宣言で気候変動に触れることに難色を示した。宣言では「米国はパリ協定を再検討中で、今回合意には加わる立場にはない」と明記された。 トランプ氏はツイッターで「パリ協定について、来週に最終判断する」と明らかにした。 難民・移民問題では「難民や移民の人権を堅持する」ことのほか、米国が強く求めていた「国境管理は国家の主権的権利」との表現も挿入された。北朝鮮の核・ミサイル開発については、圧力強化で一致した。 (東京新聞)

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