Home Japan Japan — in Japanese 元オウム幹部団体「ひかりの輪」観察処分取り消し 東京地裁

元オウム幹部団体「ひかりの輪」観察処分取り消し 東京地裁

268
0
SHARE

オウム真理教の 後継団体から分派した「ひかりの 輪」 が、 団体規制法に基づく観察処分の 取り消しを求めた訴訟の 判決が25日、 東京地裁であった。 林俊之裁判長は「後継団体とひかりの 輪が同一の 団体とは認められない
オウム真理教の後継団体から分派した「ひかりの輪」が、団体規制法に基づく観察処分の取り消しを求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。林俊之裁判長は「後継団体とひかりの輪が同一の団体とは認められない」と述べ、ひかりの輪への観察処分の更新を取り消した。 判決後に記者会見するひかりの輪の上祐史浩代表(右)=25日、東京・霞が関 後継団体のアレフも観察処分の取り消しを求めていたが、東京地裁は「アレフを観察の対象としたことは適法だ」として請求を退けた。 ひかりの輪は、教団元幹部の上祐史浩氏が2007年に分派し、設立した。国側が控訴すれば来年1月までの観察処分は継続される。 国の公安審査委員会は15年1月、ひかりの輪について「表面上は元教団代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚との関係を否定しつつ、実質的には松本死刑囚への絶対的な帰依を説いている」と判断。アレフとともに教義を広める1つの「団体」として観察処分を更新した。 林裁判長は判決理由で「ひかりの輪は松本死刑囚への絶対的帰依を否定しており、アレフとは相当性格が異なる」と指摘。アレフ退会希望者の相談を受けるなど対立関係にあるとし「1つの団体とは認められず、ひかりの輪に対する観察処分の更新は違法」と結論づけた。 観察処分の期間は3年間で、更新は今回が5回目。来年1月が期限となっており、地下鉄サリン事件の被害者や遺族が継続を求めている。 公安調査庁は「全く予想外の判決。確定すれば活動状況の把握が難しくなり、国民生活に不安を与えかねない」とした。 ひかりの輪が処分取り消しを求めて提訴したのは今回が初めて。記者会見した上祐氏は「主張がほぼ全面的に認められた。長期にわたる人権侵害だ」として国家賠償を求める考えを示した。 アレフの荒木浩広報部長は「判決は不当だが、観察処分の一角が崩されたことの意味は小さくない」とコメントした。

Continue reading...