核保有国としての 軍縮交渉に応じるよう、 米国に圧力をかける狙いがあるとみられる。
北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党委員長が１２日に閉幕した第８回軍需工業大会で演説し、「国家核戦力の完成」「戦略的地位の上昇」を強調した。朝鮮中央通信が１３日、伝えた。核保有国としての軍縮交渉に応じるよう、米国に圧力をかける狙いがあるとみられる。
正恩氏は「原爆、水爆、大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）『火星（ファソン）１５』をはじめ新たな戦略兵器システムを開発し、国家核戦力完成の大業を成し遂げた」と強調。「わが国の戦略的地位が新しい高みに上がった」と主張した。
その上で関係者らに対し、「核戦力の質的、量的な強化」や「我々式の最先端装備を更に多く製造する」ことなどを求めた。（ソウル＝牧野愛博）
