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ライバルに禁止薬物 五輪候補が飲料に混入

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2020年東京五輪の 出場を目指していたカヌー・ スプリント男子の 鈴木康大選手(32)が昨年に石川県小松市で開かれた日本選手権の 大会期間中にライバルだった小松正治選手(25)の 飲料に禁止薬物を投入し、 小松選手が陽性反応を示したことが明らかになった。 2人はいずれも昨夏の 世界選手権(チェコ)の 日本代表。 地元開催の 五輪出場を争うライバル意識がゆがんだ形で発露する前代未聞の 事態となった。 【小林悠太、 松本晃】
2020年東京五輪の出場を目指していたカヌー・スプリント男子の鈴木康大選手(32)が昨年に石川県小松市で開かれた日本選手権の大会期間中にライバルだった小松正治選手(25)の飲料に禁止薬物を投入し、小松選手が陽性反応を示したことが明らかになった。2人はいずれも昨夏の世界選手権(チェコ)の日本代表。地元開催の五輪出場を争うライバル意識がゆがんだ形で発露する前代未聞の事態となった。【小林悠太、松本晃】
関係者によると、投入したのは筋肉増強効果のある禁止薬物。鈴木選手は小松選手を陥れるため、選手が集まる場所に放置されていた飲料ボトルに禁止薬物を混入したという。日本選手権のカヤックシングル500メートルで小松選手は3位、鈴木選手が5位だった。
日本カヌー連盟や日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の調査に鈴木選手は事実を認めている。 JADAは鈴木選手を8年間の資格停止処分とする方針。鈴木選手には不服申し立てが認められるが、現段階で、その意向はないという。小松選手は日本選手権での記録は認められないが、救済策で暫定的に受けた資格停止措置などが取り消される見通し。小松選手は石川県警に被害届を提出した。
鈴木選手は五輪出場経験がないが、14年アジア大会などには日本代表として出場。16年リオデジャネイロ五輪出場を逃して現役を一度は引退したが、その後、東京五輪を目指して復帰していた。
カヌーは直線コースで複数で争うスプリントと、激流に設置された旗門を通過するタイムを競うスラロームに大別される。リオ五輪ではスラローム男子カナディアンシングルで羽根田卓也選手(30)=ミキハウス=が日本カヌー界初のメダルとなる銅メダルを獲得して注目を集めた。
スポーツ庁の鈴木大地長官は9日、「たちが悪い案件だ。日本のスポーツ史上聞いたことがなく、がっかりしている」と憤った。問題が起きた背景については「地元開催の五輪に出場したいという強い気持ちがこういう形になったのではないか」と指摘した。

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