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親方とつかんだ大関 栃ノ心、30歳7カ月で昇進

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「親方の 教えを守り、 力士の 手本となるように、 稽古(けいこ)に精進します」 。 30日に日本相撲協会の 理事会と名古屋場所の 番付編成会議で大関昇進が正式に決まったジョージア出身の 関脇・ 栃ノ心(30)=春日野部屋=は、 東京都墨田区の 春日野部屋で行われた伝達式で、 そう口上を述べた。 前日に「緊張している。 寝られ
「親方の教えを守り、力士の手本となるように、稽古(けいこ)に精進します」。30日に日本相撲協会の理事会と名古屋場所の番付編成会議で大関昇進が正式に決まったジョージア出身の関脇・栃ノ心(30)=春日野部屋=は、東京都墨田区の春日野部屋で行われた伝達式で、そう口上を述べた。前日に「緊張している。寝られないかもしれない」と語っていた通り表情は硬かったが、大関への覚悟を示した。
栃ノ心は伝達式後の記者会見で、口上について「18歳で日本に来て言葉も相撲も知らなかったが、親方にゼロから教えてもらった。どうしても親方という言葉を入れたかった」と説明した。師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は「うれしいけど、私の意図したことではないよ」と、照れ笑い。横綱・栃錦らが歴代師匠に名を連ねる名門部屋だが大関が出るのは56年ぶりで、「夢だった。歴代の師匠にいい報告ができる」と喜びを口にした。
大けがからカムバックを果たしての大関昇進だ。2013年名古屋場所で右膝靱帯(じんたい)を断裂して幕下に陥落。弱気になったところで背中を強く押したのが春日野親方だった。師匠から「あと10年頑張れ」と言われた栃ノ心は「あれがなかったら、今はない」と振り返る。入院中は体を動かせず20キロ近く太ったが、キャベツの千切りとリンゴばかり食べて2カ月で約30キロ落とした。そこから猛稽古を重ね、大関になった。30歳7カ月での昇進は年6場所制になった1958年以降4番目の年長記録だ。
今後について、春日野親方は「年齢もあるが、脂がのりきったところじゃないかな。今から技巧派になれというのは無理。自分の形を貫いてほしい」と力強い相撲に磨きをかけることを期待している。【高橋秀明】

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