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北海道地震、死者は39人に 不明1人、支援7千人超…ぬかるむ足元、捜索続く

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最大震度7を観測した北海道地震で、 新たに4人の 死亡が確認され、 死者は39人、 安否不明が1人となったことが9日、 道への 取材で分かった。 大規模土砂災害があった厚真…
最大震度7を観測した北海道地震で、新たに4人の死亡が確認され、死者は39人、安否不明が1人となったことが9日、道への取材で分かった。大規模土砂災害があった厚真町では、道警や自衛隊が7000人以上の態勢で残る不明者の捜索、被災者の支援を続けた。同日午後10時現在で避難者は約2500人、けが人は600人超に上る。
9日未明、生存率が大幅に下がるとされる「発生後72時間」を迎えた。1人の行方が分からない厚真町幌内地区では救助隊が、ぬかるむ足元で捜索にあたった。「72時間経過したが、なんとしてでも見つけてあげたい」と自衛隊員。現場は大量の土砂となぎ倒された木々に覆われ、スコップで丁寧に土を掘り出した。
道によると、新たに死亡が確認された4人の内訳は、9日に厚真町で見つかった安否不明の2人と、これまで心肺停止だった2人。「自衛隊や消防、警察は全力で対応した」と厚真町の大坪秀幸理事。「発見された方で生存者がいないことは残念に思う」と語った。
町内の避難所には臨時の風呂が設けられ、ボランティアの炊き出しも行われた。総合福祉センターでは600人以上が避難を続け疲労の色がにじむ一方、生活再建に向け動き出す人も。「お客さんが来なくても明日から営業する」と理髪店を営む宮副恵美子さん(72)。「犠牲者の遺族から『葬式前に髪を整えたい』と連絡をもらった。町のためにも再開しないと」と話した。
★2割の節電を
経済産業省は停電が9日午後2時現在で445戸となったと発表。道内全域約295万戸の停電はほぼ復旧したが、北海道電力は電力供給力が十分でないとして、10日からの2割の節電を要請。世耕弘成経産相は10、11日は計画停電の予定はないと公表した。
JR北海道は全面運休していた特急のうち、札幌と旭川、網走などを結ぶ区間でほぼ通常運行を再開。10日からは運行本数を減らし節電に協力する。札幌市の市営地下鉄や市電なども本数を減らす。新千歳空港では国内線の9割以上が運航、国際線は平常通りだった。断水は約8000戸。札幌市の一部で続いた断水はほぼ解消した。

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