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有権者「政策しっかり見る」 沖縄知事選、舌戦火ぶた

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米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の 返還合意から22年。 沖縄県知事選が13日告示され、 同基地の 名護市辺野古移設の 是非が改めて問われる選挙戦がスタートした。 急逝した翁長雄志知事に代わり、 誰に沖縄の 未来を委ね…
米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の返還合意から22年。沖縄県知事選が13日告示され、同基地の名護市辺野古移設の是非が改めて問われる選挙戦がスタートした。急逝した翁長雄志知事に代わり、誰に沖縄の未来を委ねるのか。重い基地負担に揺れ動く有権者は、県内各地で第一声を上げた候補者の訴えに真剣に耳を傾けた。 沖縄県知事選が告示され、立候補者の演説を聞く有権者(13日午前、那覇市) 朝からよく晴れ、蒸し暑さの残る那覇市内。前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)は午前8時半、出陣式を開いた。「宜野湾市長として私ができなかったことは普天間の返還だ。私はあきらめずに知事として返還を進めていく」。はちまきにポロシャツ姿の佐喜真氏は、拳を振り上げて訴えた。 選挙戦では沖縄の経済振興策も大きな争点。佐喜真氏が「県民の暮らしが最優先だ。県民の所得を300万円まで引き上げる」と強調すると、支援者らは「佐喜真、佐喜真」と連呼した。 前衆院議員(知事選出馬で自動失職)の玉城デニー氏(58)は、第一声の場所に母親の出身地である伊江島(同県伊江村)を選んだ。 強い日差しが照りつける同島のシンボルの岩山「城山」前の広場で、ウチナーグチ(沖縄言葉)で支援者らを前にあいさつを始めた玉城氏は「翁長氏の遺志をしっかりと引き継いで辺野古に基地を造らせない。それを明確にして選挙戦を戦っていく」と強調した。 出勤前に佐喜真氏の演説を聞きに立ち寄ったという那覇市の女性会社員(35)は「経済と基地問題に注目して投票したい。7歳と3歳の子供がおり、特に子供の貧困をどう解消していくかを重視する」と語った。基地問題については「それぞれの立場があって難しいが、普天間基地の返還は急いで進めてほしい」と話した。 那覇市の団体職員の男性(58)は母親の介護に追われる日々。金銭面などから老人ホームに入居させるのも難しいという。「沖縄が抱えるのは基地問題だけじゃない。福祉政策などもしっかり見て選びたい」と話した。 伊江村の60代男性は「商売上、保守、革新のどちらにもつけない立場。新知事には経済振興をしっかりやってもらいたい」と期待する。沖縄本島は増加する訪日外国人で活況だが「伊江島にはほとんど来ないし、来ても滞在時間が短く、お金が落ちない」と嘆く。人口も減少傾向にあり「若者が島を出て行ってしまう。雇用を創って若者を定着させてほしい」と訴えた。

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