(セ・ リーグ、 中日2-3阪神=延長十一回、 25回戦、 中日14勝11敗、 13日、 ナゴヤD)思いを込めた打球が左翼線の フェアゾーンに弾むの を確認すると、 中谷は少し…
(セ・リーグ、中日2-3阪神=延長十一回、25回戦、中日14勝11敗、13日、ナゴヤD)思いを込めた打球が左翼線のフェアゾーンに弾むのを確認すると、中谷は少しだけ表情を緩めた。延長十一回にもつれ込む接戦。最終戦で「執念」をみせた。
「結果が出ないなか使ってもらったので。最後ああいう形で打てたのはよかった」
指揮官が理想とする足を絡めた攻撃を体現だ。1-2の九回一死一、三塁は大山の二盗が捕手の悪送球を誘い、三塁走者の植田が生還。延長十一回は一死から中前打で出た植田が二盗。二死二塁から中谷が決勝の左前打を放った。
昨季20本塁打を放ち、金本監督から主軸としての活躍を期待されていたが…。今季は打率・230、5本塁打と苦しみ、2軍落ちも経験。甘い球を見逃し、難しい直球に打ち負ける姿に将から「先が見えない」と厳しい言葉を投げかけられた。それでも自ら身ぶり手ぶりで指導し、我慢強く起用し続けてくれた虎将に、結果で恩返しをという思いで放った一打だった。
「去年出させてもらって、監督のおかげで20本打てたと思うので感謝しかない。今年はふがいない成績で迷惑をかけたので、来年しっかり活躍できるようにやっていきたいです」
金本監督の教えを胸に、来季こそチームを勝利へと導く大砲に成長する。 (織原祥平)
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