Home Japan Japan — in Japanese 虐待防止、警察介入が効果「抱え込まず連携を」 目黒女児死亡で厚労省検証

虐待防止、警察介入が効果「抱え込まず連携を」 目黒女児死亡で厚労省検証

116
0
SHARE

東京都目黒区で、 両親から虐待されていた船戸結愛ちゃん=当時(5)=が死亡した事件。 厚生労働省の 専門委員会がまとめた検証結果からは、 児童相談所(児相)が虐待情報を…
東京都目黒区で、両親から虐待されていた船戸結愛ちゃん=当時(5)=が死亡した事件。厚生労働省の専門委員会がまとめた検証結果からは、児童相談所(児相)が虐待情報を抱え込み、危険性を適切に評価しなかったことで、最悪の事態を招いたことが改めて浮き彫りになった。
「あぜんとした。行われるべきことが行われなかったとは。どこの自治体でも起こりうるが、新たな犠牲者を生まない取り組みが必要だ」。専門委員会座長、山縣文治・関西大教授はこう語った。
重要なのは、虐待の初期段階で命に関わる危険性を見極めることだ。
実際に警察が早期に介入し、暴力がエスカレートする前に子供を保護した有用事例もある。
「頭部にけがをした男児が、『女性に髪をひっぱられた』と話している」。今春、東京都内の児相から、警視庁に電話が入った。病院を受診した10歳の男児が父親の内縁関係の女から虐待を受けた疑いがあり、児相は安全確保のための「一時保護」を検討。保護者が抵抗する可能性があり、警察に援助を要請する-という内容だった。
警察官が病院に駆けつけて男児の頭部を確認すると、左側の頭皮の一部が腫れ上がっていた。「髪を引っ張っただけではできないけが。髪をつかんで、体を振り回すなどの虐待があった可能性が高い」。男児の家庭では過去に虐待などの相談や通報はなかったが、暴行がエスカレートする可能性があると判断した警視庁は、傷害容疑で女の逮捕に踏み切った。
続きを読む

Continue reading...