Home Japan Japan — in Japanese アメリカ、新型コロナの感染が若い世代で増加。フロリダでは感染者年齢の中央値が65歳⇒36歳に

アメリカ、新型コロナの感染が若い世代で増加。フロリダでは感染者年齢の中央値が65歳⇒36歳に

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「若者は新型コロナウイルスのリスクを過小評価する傾向があるのかもしれない」と専門家は指摘しています
多くの州が経済活動を再開させているアメリカ。しかし23の州では、新型コロナウイルスの感染者数は増加傾向にある。
中でも、フロリダやテキサス、アリゾナ、ノースカロライナ、カリフォルニアなどの南部や西部の州で、若い世代の感染が増加傾向にあると指摘されている。
感染者が10万人を超え、次の感染拡大の中心地になるのではと懸念されているのがフロリダ州だ。同州の保健当局は、3月初めに65歳だった感染者年齢の中央値が、先週は36歳になったと発表した。
デサンティス知事は20日の記者会見で「特に20代、30代の間で感染するケースが確認されている」と若い世代の感染増加を指摘した。
テキサス州のアボット知事は22日の会見で、1週間前の1日の新規感染者数平均が3500人と、5月の1500人と比較して大幅に増加したと語った。
感染増加の原因の一つを「30歳未満の若者たちがメモリアルデーの週末にバーなどで集まったことだ」とアボット知事は述べている。
またカリフォルニア州では、新規感染者のうち35歳未満が占める割合は5月には29%だったが、現在は44%にまで増加したと疫学者のジョージ・レンプ氏がNPRに語っている。
同じく若い世代の感染が増えていることを発表したノースカロライナ州では、保健福祉局の担当者が「新型コロナウイルスに感染しても、若い人は症状が深刻化するリスクは低いですが、深刻化のリスクが高い人たちを感染させる危険があります」と、警鐘を鳴らす。
若者の間で感染数が増加している理由について「若者は親や祖父母の世代より新型コロナウイルスのリスクを過小評価する傾向にあり、経済活動再開と同時に、レストランや外での集まりなどに出かけたのではないか」と専門家の一人はNPRに語っている。
州知事らが若い世代の感染増加を指摘する一方で、感染の拡大を食い止めるために、改めて強調されているのがマスクの着用だ。
カリフォルニア州では18日に、外出時にマスクやフェイスカバーの着用を義務付けるとニューサム知事が発表。公共交通機関や屋内だけではなく、屋外であっても人との距離が保てない場所ではマスクをするよう求めた。
そのほか、コネチカット州やイリノイ州なども公共の場でのマスク着用を義務付けている。
感染が拡大しているフロリダ州マイアミ市も22日、市長が屋外であってもマスクの着用を義務化すると発表した。
州や自治体でマスク義務化を進める一方で、トランプ大統領は一貫してマスク着用を拒む姿勢を見せている。
大統領は20日にオクラホマ州タルサで開催した選挙集会でもマスクを着用せず、参加者の多くもマスクを着用していなかった。
この集会では事前に6人のスタッフの新型コロナウイルス感染が確認され、その後さらに2名の感染が明らかになった。
食品医薬品局のコミッショナーを務めたスコット・ゴットリーブ氏は、「マスク着用を嫌がる人もいるが、社会全体で助け合うための、シンプルで効果的な方法だ」とCBSの番組で語っている。
「マスクは簡単にできる予防方法です。集団として同じ仲間の市民を守るだけではなく、自分自身も守ることができます。さらに経済活動を安全に再開させる助けにもなります」
Universal masking is one of the simplest interventions we can embrace as a way to reduce Covid spread and safely re-open our economy.

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