Home Japan Japan — in Japanese 初出場ハナマウイ、選手は全員「デイサービス」施設職員 26日初戦 都市対抗

初出場ハナマウイ、選手は全員「デイサービス」施設職員 26日初戦 都市対抗

277
0
SHARE

第91回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)で26日、四国銀行(高知市)との初戦に臨むハナマウイ(千葉県富里市)は同大会に初出場。選手は全員、高齢者向けデイサービス施設の職員だ。東京都内5カ所の施設で働きながら大好きな野球を続けることを選んだ選手は、お …
第91回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)で26日、四国銀行(高知市)との初戦に臨むハナマウイ(千葉県富里市)は同大会に初出場。選手は全員、高齢者向けデイサービス施設の職員だ。東京都内5カ所の施設で働きながら大好きな野球を続けることを選んだ選手は、お年寄りの笑顔を力に黒獅子旗奪取を目指す。 開幕を控えた11日朝、チームの本塁打王、林弘祐希外野手(24)の運転する送迎車が江戸川区瑞江の施設「ハナマウイグレース」に到着した。利用者を迎えに行き、車椅子に乗せ替えて施設内に案内するのが朝の仕事だ。 施設内では黄色のアロハシャツ姿の引木拓己内野手(24)がお年寄りを前に、軽妙な話術でレクリエーションを進行した。昼食の配膳をしていた西森弘貴投手(23)は、お年寄りが食べやすいよう調理用はさみで肉を小さく刻んでいた。 会社は森賢司社長(64)が2003年に設立。他社との差別化を図るためリゾート路線を打ち出し、ハワイ・マウイ島の小さな町「ハナ」から「ハナマウイ」と名付けたという。施設では入浴介助ができる若手女性社員の不足に悩んでおり、野球経験のあった森社長が思いついたのが女子野球部の創設だった。17年に10人の女子選手が入社。森社長が監督として采配を振ったチームは同年、全日本女子硬式野球選手権に初出場で3位。18年は初優勝した。 「次は男子でもやってみよう」。男子チーム設立に動き出し、プロ野球で選手やコーチ経験のあった本西厚博さん(58)を監督に据え、20年に都市対抗野球初出場を果たした。若手不足も解消し、現在では65人の従業員のうち30人が男女野球部員だ。 森社長は「うちはあくまで仕事第一」と強調する。都市対抗出場が決まった後も、選手は週3日勤務、3日練習のペースを守る。道上季生外野手(23)は「野球をやらせてもらえてありがたい。仕事は仕事、練習は練習でいい」と感謝する。引木内野手も「(利用者である)ゲストの方とのやり取りは楽しい」と両立して仕事も楽しむ。 施設長の朝生拓土さんは「仕事ぶりは真面目で利用者からも人気」と評価。利用者の女性も「明るくて元気よくて、若い子大好き」と熱い視線を送る。 南関東大会の第3代表決定戦は利用者が中継を観戦した。大会後「すごかったね」「おめでとう」と我が事のように喜ぶお年寄りの言葉に、林外野手は「本大会も頑張ろうとパワーになった」と目を細める。 ハナマウイには野球の有名校にいたが控え選手だったり、一度は野球を辞めたりした選手もいる。夢の舞台に立つ選手たちに森社長は「日陰の野球人生が日の目を見た。ハナマウイ劇場のクライマックスはこれからだ」と鼓舞した。 毎日新聞では公式サイト(https://mainichi.

Continue reading...