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石川 記録的大雨から2週間 続く避難生活 今後の見通しは

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石川県能登地方の記録的大雨から5日で2週間です。輪島市と珠洲市の一部では、元日の能登半島地震での被害に迫るおよそ1900…
石川県能登地方の記録的大雨から5日で2週間です。
輪島市と珠洲市の一部では、元日の能登半島地震での被害に迫るおよそ1900か所で土砂災害が起きていたことが専門家の解析でわかりました。
能登では2週間がたった今も490人余りが避難生活を続けています。
先月 の記録的な大雨で石川県能登地方では、川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、多くの建物が浸水被害を受けました。
石川県によりますと の時点で、輪島市と珠洲市、能登町の3つの市と町の33か所に避難所が開設され、あわせて494人が避難しています。
今回の大雨では、能登半島地震で被災した人が暮らす仮設住宅団地のうち輪島市で5か所、珠洲市で1か所のあわせて6か所で床上浸水の被害が出ました。
地震で被災しさらに大雨の被害を受けて再び避難所に戻らざるを得ないケースが相次いでいます。
石川県は床上浸水の被害が出た6か所すべての仮設住宅団地について、年内をめどに再び入居ができるように復旧工事を進める方針です。
輪島市によりますと避難生活を続ける被災者に高齢の人が多く、医師や保健師などが避難所をまわって体調に変化がないか確認を続けています。
また、市はNPOと連携して被災者からの相談に応じたり精神的に落ち込みがないか聞き取りをするなど支援を行っています。
地震で被災した後に再び大雨による被害をうける二重の被災によって避難生活を余儀なくされている人からは、早く落ち着いた生活に戻りたいという声が聞かれました。
輪島市の河原田小学校に開設された避難所で生活する池田清さん(77)と妻の秀子さん(74)です。地震で被災し輪島市の仮設住宅団地「宅田町第2団地」で息子と3人で生活していましたが、先月 の大雨で近くを流れる川が氾濫し、仮設住宅団地の140戸余りすべてが床上まで水につかりました。
池田さんたちがいた仮設住宅も泥につかり片づけをしていたものの、玄関の床が浮きあがるなど被害が出たため再び避難生活に戻ってしまいました。
池田清さんは「落ち着いたと思ったら今度は水害が起きて、本当にみじめな気持ちです。今でも雨が降ると不安になります」と話していました。
秀子さんは「避難所ではまわりの生活音が気になって眠りが浅い日が続いています。仮設住宅でようやく安心して眠れるようになったやさきの今回の水害でした。今は落ち込まないように前を向きながら生活をしていこうと思います」と話していました。
被災者の支援などを担当する輪島市企画振興部の山本利治部長は「避難を続ける被災者は高齢者の割合が高く、今後、体調を崩す人が増えるのではないかと懸念している。地震で被災してさらに大雨の被害も受けた人も多く体力的につらいだけでなく精神的にも追い込まれているという声が相次いでいる。冬が近づくと能登地方は気温が低下するので、寒さへの対策も重要だと考えている。浸水被害を受けた仮設住宅に再び入居できるまで今から3か月近くかかる見通しなので、2次的な被害、いわゆる災害関連死を防ぐために体調管理などのケアを徹底したい」と話しています。
能登半島の記録的な大雨でがけ崩れや土石流などが起きた場所を、防災科学技術研究所が人工衛星のデータから推定した結果、石川県輪島市と珠洲市の一部であわせておよそ1900か所にのぼることがわかりました。
能登半島地震で起きた数に迫っているとした上で、「今後の雨で再び流出する可能性もあり、対策に役立ててほしい」と呼びかけています。
防災科学技術研究所は輪島市と珠洲市のいずれも北側を対象に、元日の地震の前後と先月 の大雨の前後を撮影した人工衛星のデータを解析し、斜面の樹木などの状況の変化からがけ崩れや土石流などで土砂が流出したとみられる場所を推定しました。
その結果、地震によるものがおよそ2200か所だったのに対し、大雨によるものもおよそ1900か所にのぼりました。
合計の面積は地震によるがけ崩れの規模が大きいことから、地震によるものが5.

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