菅義偉官房長官は20日午前の記者会見で、文部科学省が国家公務員法に違反し、元同省局長の早稲田大学への天下りを斡旋(あっせん)した疑いが持たれている問題で、同省の前川喜平事務次官(62)を退任させ、後任に戸谷一夫文部科学審議官(59)を任命する人事を本日付で閣議決定したと発表した。 また、菅氏は、安倍晋三首相が山本幸三国家公務員制度担当相に対し、全省庁を対象に再就職の状況を調査するように指示したことを明らかにした。調査結果がまとまり次第公表する方針。 菅氏は「文科省において斡旋や休職などの再就職規制に違反する行為があったことに加え、当該行為を隠蔽しようとされたことは公務の公正性に対する国民の信頼を極めて大きく揺るがすものであり、あってはならないことだ」と強調。「(内閣府の)再就職等監視委員会は関係者への適切な措置、再発防止策の徹底、そして全容解明を求めており、しっかりと対応したい」と述べた。
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