Home Japan Japan — in Japanese 北ミサイル、北海道上空を通過…太平洋上に落下

北ミサイル、北海道上空を通過…太平洋上に落下

304
0
SHARE

北朝鮮は29日午前5時58分頃、 同国西岸の 首都平壌(ピョンヤン)・ 順安(スンアン)から北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。 ミサイルは同6時5~7分頃、 北海道の 渡島(おしま)半島や襟裳岬の 上空を通過し、 同6時12分頃【政治】
北朝鮮は29日午前5時58分頃、同国西岸の首都 平壌 ( ピョンヤン ) ・ 順安 ( スンアン ) から北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。 ミサイルは同6時5~7分頃、北海道の 渡島 ( おしま ) 半島や襟裳岬の上空を通過し、同6時12分頃に襟裳岬の東約1180キロ・メートルの太平洋上に落下した。北朝鮮のミサイルが日本列島の上空を通過するのは、「人工衛星」と称する弾道ミサイルが沖縄県上空を通過した2016年2月以来で、5回目。弾道ミサイルの発射は8月26日以来で、今年に入り13回目となる。 北朝鮮からのミサイル発射の事前通告はなかった。政府は発射直後、全国瞬時警報システム「Jアラート」や自治体向け専用回線メール「エムネット」を使い、自治体や住民などに警戒や避難を呼びかけた。航空機、船舶への被害や落下物は確認されていない。日本国内への落下の恐れはないとして、自衛隊の迎撃措置は実施しなかった。政府は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重な抗議を伝えた。 防衛省によると、ミサイルは約14分間、約2700キロ・メートル飛行した。最高高度は約550キロ・メートルで、通常より高い角度の「ロフテッド軌道」ではないとみられる。菅官房長官は29日の記者会見で「ミサイルは日本海上空で三つに分離した可能性がある」と述べた。小野寺防衛相は、北朝鮮が5月14日に発射した中長距離弾道ミサイル「火星12」の可能性があるとの見方を示した。 政府は8月29日午前、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)4大臣会合を開催し、今後の対応を協議した。安倍首相は「政府としては、発射直後からミサイルの動きを完全に把握していた。我が国を飛び越えるという暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威だ。国際社会と連携し、さらなる圧力強化を強く国連の場で求めていく」と記者団に述べた。 菅官房長官は「ミサイル発射は断じて容認できない。国連安保理でのさらなる対応を含め、北朝鮮に対する断固たる対応を早急に検討する」とする声明を発表した。 日本政府は米国、韓国と連携し、国連安全保障理事会の議長国エジプトに緊急会合の開催を要請。安保理は29日午後(日本時間30日早朝)、緊急会合を開く方向で調整に入った。 北朝鮮は7月4日と同28日に、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」を発射。8月8日には米領グアム周辺に中長距離弾道ミサイル「火星12」を発射する計画を公表。10日には国営朝鮮中央通信を通じ、4発を同時発射し、島根、広島、高知各県の上空を通過してグアム周辺30~40キロ・メートルの海上に落下させると予告した。 これに対し、トランプ米大統領は「世界が見たこともないような炎と怒りに直面する」と発射を強くけん制。 金正恩 ( キムジョンウン ) 朝鮮労働党委員長は14日、「米国の行動をもう少し見守る」と述べていた。 予告と異なる飛行コースだったことについて、河野外相は「北朝鮮が少しひるんだのだろう」との見方を示した。 韓国で21日から朝鮮半島有事を想定した米韓合同軍事演習「 乙支 ( ウルチ ) フリーダム・ガーディアン」が始まったことを受け、北朝鮮は26日に短距離弾道ミサイル3発を発射するなど、反発を強めていた。

Continue reading...