千葉県発注の 排水路工事の 一般競争入札で工事情報を不正に業者に漏らしたとして、 県警捜査2課は23日、 官製談合防止法違反容疑で、 県東葛飾土木事務所(同県松戸市)前所…
千葉県発注の排水路工事の一般競争入札で工事情報を不正に業者に漏らしたとして、県警捜査2課は23日、官製談合防止法違反容疑で、県東葛飾土木事務所(同県松戸市)前所長の佐藤政弘容疑者(58)と同事務所前維持課長の佐藤好明容疑者(51)を、公契約関係競売入札妨害容疑で建設会社「岡本組」(同)元取締役の高松英範容疑者(74)を逮捕した。同課は認否について明らかにしていない。 逮捕容疑は、3人で共謀し、昨年6月30日と8月9日、同事務所で落札業者が決まる前に予定価格や他社の技術評価点などの非公開情報を高松容疑者に教え、公正な入札を妨害したとしている。 工事は、県道の雨水を下水に流す施設整備のもので、昨年8月25日に行われた入札には3社が参加し、このうち1社が辞退。最終的に岡本組が約1億1400万円で落札した。予定価格に対する落札率は90・4%だった。 捜査関係者によると、同工事に関する匿名の情報提供があり、今年9月以降、入札に関係した複数の人物から任意で事情を聴くなどしたほか、工事の関係資料を分析するなど、慎重に調べを進めていた。