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習氏「朝鮮半島」関与に意欲

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【北京・ 浦松丈二】 中国の 習近平総書記(国家主席)は、 初訪中した北朝鮮の 金正恩(キム・ ジョンウン)朝鮮労働党委員長との 会談で、 中国が朝鮮半島問題で重要な役割を果たす意欲を示した。 南北、 米朝の 両首脳会談を前に中国も当事者として関与していく姿勢を示した形だ。
【北京・浦松丈二】中国の習近平総書記(国家主席)は、初訪中した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談で、中国が朝鮮半島問題で重要な役割を果たす意欲を示した。南北、米朝の両首脳会談を前に中国も当事者として関与していく姿勢を示した形だ。
中国国営新華社通信によると、習氏は会談で「中国側は朝鮮半島問題で引き続き建設的な役割を果たしていきたい」と中国の外交方針を表明した。習氏から金氏に直接伝えられたのは初めてだ。
これに対し、金氏が南北、米朝の両首脳会談などについて「我々は中国側と戦略的な意思疎通を希望する」と応じたことを中国側は成果の一つと受け止めているとみられる。
2011年に最高指導者に就任した金氏が中国の反対を無視する形で核実験を繰り返したことから中朝関係は急速に冷却化した。12年に総書記に就任した習氏は14年に北朝鮮より先に韓国を訪問し、北朝鮮側の失望を招いた。
習氏は金氏との会談後の夕食会で「中朝の伝統的な友好関係を継承し、発揚していくことは、双方の共通の利益に合致する、双方の戦略的選択だ」とスピーチした。
中朝は朝鮮戦争(1950~53年)を共に戦った同盟国だ。しかし、両国の指導者の直接会談が実現するまで長い時間がかかったほか、改めて「伝統的な友好関係」を戦略的に選択する必要に迫られている。
習氏は今後の中朝関係を修復するための具体策として(1)ハイレベル往来の指導的な役割を継続発揮(2)戦略的意思疎通を効果的に利用(3)平和発展を促進(4)青年交流の強化--を提案した。
これに対し、金氏も習氏との頻繁な会談や相互の特使派遣などを約束した。
中国側は今後、朝鮮半島問題での影響力を維持するため、北朝鮮側から南北、米朝の進展などについて説明を求めていくことになりそうだ。

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