北朝鮮はキム・ ジョンウン（金正恩）朝鮮労働党委員長が３６年ぶりの 党大会で現在の ポストに就任してから１年となる９日、 韓国で投票が行われる大統領…
北朝鮮はキム・ジョンウン（金正恩）朝鮮労働党委員長が３６年ぶりの党大会で現在のポストに就任してから１年となる９日、韓国で投票が行われる大統領選挙で、北朝鮮に融和的な革新政権が９年ぶりに誕生することに期待しており、南北関係の改善をてこに国際的な包囲網の切り崩しを図りたい思惑があると見られます。 北朝鮮では、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、３６年ぶりに開かれた党大会の最終日である去年の５月９日に新設された現在のポストに就任し、これに先立つ演説で「喫緊の問題は南北関係の根本的な改善だ」と強調しました。 それからちょうど１年となる９日、韓国で投票が行われる大統領選挙について、８日付けの党の機関紙「労働新聞」は、「保守勢力によって続けられてきた南北対決の歴史を終わらせるべきだ」などと韓国国民に呼びかける論評を掲載しました。 これは、かつて北朝鮮に融和的だった韓国のノ・ムヒョン（盧武鉉）政権で最側近の秘書室長を務めたムン・ジェイン（文在寅）候補が当選し、９年ぶりに革新政権が誕生することに期待を示したものです。 ２００７年に当時のノ・ムヒョン大統領とキム・ジョンイル（金正日）総書記が２回目の南北首脳会談を行ってことし１０月で１０年となることから、北朝鮮は、南北関係の改善をてこに国際的な包囲網の切り崩しを図りたい思惑があると見られます。
