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「これが聖光野球」追いかける展開は想定内

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〇聖光学院(福島)5-4聖心ウルスラ(宮崎)●(16日・ 甲子園、 2回戦) 二回に3点を先制されても、 聖光学院に焦りはない。 着実に1点をもぎとる手堅い野球を心得ているからだ。
〇聖光学院(福島)5-4聖心ウルスラ(宮崎)●(16日・甲子園、2回戦)
二回に3点を先制されても、聖光学院に焦りはない。着実に1点をもぎとる手堅い野球を心得ているからだ。
三回、早速その機会が訪れた。無死一塁からエンドランを仕掛ける。1番・矢吹は低めのチェンジアップに食らいつき、ゴロを転がして走者を進める。さらに松本、瀬川の連続二塁打で2点を返してみせた。
つなぎの攻撃は四回も同じだった。無死一塁から8番・佐藤晃が「低めの方が確実に転がせる」と、あえて落ちる変化球を狙って初球に送りバントを成功させる。続く斎藤は進塁打で最低限の働き。犠牲を積み重ねた末の好機で打席に入った矢吹は集中力が一段と高まり、「回してもらったからには打たないわけにはいかない」。初球の直球を中前への同点打にしてみせた。
五回には無死一塁から盗塁と暴投二つで勝ち越し、八回は犠打で三塁に進めて捕逸で加点。得点圏に確実に走者を進めてバッテリーに重圧をかけ続けた成果が得点となった。
「いかにひっくり返せるかを考えさせている」と斎藤監督。11年連続で出場しているだけあって、追いかける展開は想定内だ。「劣勢だと集中力が一気に高まる。これが聖光野球」とは佐藤晃。今大会は41本の本塁打に注目が集まるが聖光学院はいまだゼロ。爆発力がなくても強さは十分に際立っている。【浅妻博之】

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