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クルド自治政府トップのバルザニ議長が退任の意向表明

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【カイロ=佐藤貴生】 イラク北部の クルド自治政府の トップ、 バルザニ議長(71)は、 自らの 任期を延長せず11月1日に退任する意向を表明した。 ロイター通信が29日に伝…
【カイロ=佐藤貴生】イラク北部のクルド自治政府のトップ、バルザニ議長(71)は、自らの任期を延長せず11月1日に退任する意向を表明した。ロイター通信が29日に伝えた。 バルザニ氏は9月下旬、クルド人自治区の独立の是非を問う住民投票を主導。独立支持が投票総数の9割超を占めたものの、イラク中央政府は報復として係争地である油田都市キルクークに軍部隊を派遣して管理下に置くなどしたため、自治政府は政治、経済面などで苦境に陥り、バルザニ氏の退任を求める声が自治区内でも強まっていた。 クルド系テレビ局によると、バルザニ氏は自治政府の議会に送った28日付の書簡で、「議長の座に居続けることを拒否する」と述べた上で、議長の権限のあり方などについて、「法的な空白期間」を避けるために早急に審議するよう要請した。また、議長退任後もクルド人のために尽くすとしている。 自治政府の議会は11月1日に実施予定だった議長選と議会選を8カ月間、延期することを決定している。 バルザニ氏は2005年に議長に選出され、再選後の任期切れの後も議長を務めていた。

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