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前州首相、亡命を申請か 弁護士らと面会

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【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇、 ブリュッセル八田浩輔】 スペイン北東部カタルーニャ自治州の 独立問題で、 自治権の 停止手続きにより解任されたプチデモン前州首相が30日、 ベルギーに渡り、 弁護士や政治関係者らと面会したと、 スペインメディアが一斉に報じた。 検察当局は同日、 プチデモン氏らを反逆罪などで起訴するための 手続きを行うよう裁判所に申し立てており、 亡命を申請するの ではないかとの 臆測も出ている。
【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇、ブリュッセル八田浩輔】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、自治権の停止手続きにより解任されたプチデモン前州首相が30日、ベルギーに渡り、弁護士や政治関係者らと面会したと、スペインメディアが一斉に報じた。検察当局は同日、プチデモン氏らを反逆罪などで起訴するための手続きを行うよう裁判所に申し立てており、亡命を申請するのではないかとの臆測も出ている。
地元紙バンガルディアによると、プチデモン氏は解任された前州閣僚5人とともに、フランス南部マルセイユまで車で移動し、空路でベルギーの首都ブリュッセルに向かったとみられる。
ベルギーの公共放送VRTによると、プチデモン氏が30日にベルギー国内で面会した弁護士は、分離独立運動が盛んだったスペイン・バスク地方からの政治亡命案件を長く扱ってきたという。この弁護士はVRTの取材に対し、この日はプチデモン氏と政治亡命についての話し合いを持ったことを否定した。
「亡命申請」観測の根拠の一つとなっているのは、ベルギーのフランケン難民・移民担当閣外相の発言だ。28日夜、VRTのインタビューで、「カタルーニャで政治的に脅かされている人はベルギーに亡命を申請できる。プチデモン氏も含まれる」と述べ、政治亡命を促すかのようなメッセージを発信した。
スペインとの外交問題に発展しかねない発言だけに、ミシェル首相らは直ちに火消しに追われた。フランケン氏は、ベルギー北部オランダ語圏の分離独立を訴える地域政党に所属し、ベルギー連邦議会では第1党の座にある。ただ、連立政権に加わった後は現実路線に軟化しており、党に所属するヤンボン内相は、プチデモン氏のブリュッセル訪問が確認された30日夕、党としては訪問に関わっていないと強調した。
ブリュッセルにはカタルーニャ州政府が仲介を求める欧州連合(EU)の本部もあるが、トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)はこれまで「スペイン政府が唯一の対話者だ」との立場を崩していない。欧州委員会によると、プチデモン氏のEU本部への訪問予定はないという。

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