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欧州3年ぶりV、日本2位 ジャパンOP

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フィギュアスケートの ジャパンオープンは7日、 日本、 欧州、 北米の 3地域対抗戦としてさいたまスーパーアリーナで行われ、 優勝最多8回の 日本は総合得点614.93点の 2位で、 欧州の 615.35点にわずかに及ばず、 大会3連覇を逃した。 欧州は3年ぶり3回目の 優勝を果たした。
フィギュアスケートのジャパンオープンは7日、日本、欧州、北米の3地域対抗戦としてさいたまスーパーアリーナで行われ、優勝最多8回の日本は総合得点614.93点の2位で、欧州の615.35点にわずかに及ばず、大会3連覇を逃した。欧州は3年ぶり3回目の優勝を果たした。
大会は1チーム4人(男女各2人)の混合団体戦で、フリーの合計点で争う。日本は女子の三原舞依(シスメックス)が非公認ながら6選手中2位の147.83点と高得点をマークしたが、男子で世界選手権2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)がジャンプに精彩を欠き、175.45点と6選手中3位にとどまった。女子の本田真凜(大阪・関大高)は133.41点で5位だった。
男子の1位は189.47点のハビエル・フェルナンデス(スペイン)。女子は世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が152.08点でトップだった。
「安定しないといけない構成」という後半最初の4回転フリップの転倒で、宇野の心は完全に折れた。ショートプログラム(SP)、フリーともに自己ベストで優勝したロンバルディア杯(イタリア)から約3週間。成長ぶりを見ようと期待した観客からは、ため息が漏れる。宇野は伏し目がちに「本当に申し訳ない」と、うなだれた。
冒頭の4回転ループに成功したが、直後の4回転サルコウは着氷が乱れた。前半を何とか切り抜けたが、確実にジャンプを成功させるべき後半に立て直すこともできなかった。4回転フリップだけでなく、2本の4回転トーループは着氷が安定せず、2本目は回転不足になった。宇野自身、「練習でもここまで失敗することはない」と振り返る演技だった。
不調には「伏線」があった。前日練習では、4回転ジャンプを相次いで失敗。「調子は全然良くない。最近、波が激しくて……」。要因を今ひとつ把握できないまま今大会に入ったことも、少なからぬ影響があった。
平昌五輪に向け、4回転ジャンプを5度跳ぶフリーでの意欲的な取り組みは、体力も試される。ただ、それよりも今は「自分をコントロールできなかった」という精神面のムラも気にかかる。「『あの試合があったから』と言えるように、励みたい」と宇野。五輪まで約4カ月。奮起のきっかけにできるか。【岩壁峻】
本田は試合後のアイスショーで新しいショートプログラム(SP)の「ザ・ギビング」を初披露した。「素敵なプログラムができた」と自信を見せる演目。ピアノと管弦楽の旋律に乗り、持ち味のしなやかな動きを見せた。この日の試合ではジャンプにミスがあり、好演技を見せたメドベージェワ、三原、ザギトワの上位3人に大きく離された。「ジュニアの時はこの演技で満足していたと思うけど、シニアになって通用しないなと思ったので見つめ直したい」。出直しを誓った演技となった。
三原が「2年目のジンクス」とは言わせない好演技。女性ボーカルやコーラスが入った柔らかな曲にのって、ルッツ-トーループの連続3回転から、最後の両手をあげての3回転サルコウまで、幅と流れのあるジャンプをすべてきれいに決めた。表現も上半身を大きく使い、キレを欠いた9月のオータム・クラシック(カナダ)とはまるで別人のような出来だった。シニア2年目の三原はそのオータム・クラシックで1年目と同じようにはいかない怖さを感じたが、この日は「怖さを全く感じなかった」と言う。シニア1年目に感じたように「滑れるのが幸せ」と初心にかえったのが奏功した。
ハビエル・フェルナンデス (五輪シーズンへ)大会ごとに技術を向上させて、五輪の時に最高のスケートを見せるようにしたい。それぞれの大会ごとにどんどん仕上げて、五輪で100%を見せたい。
エフゲニア・メドベージェワ (五輪シーズンへ)これまでも五輪に対しての質問に答えていない。滑ることは人生。滑る瞬間に喜びを得るのが一番。そのために毎日練習して、チャンスを与えてくれる人に感謝している。その思いを持ち続けたい。

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