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太田、雪辱V…男子60キロ級 全日本選手権

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レスリングの 全日本選手権最終日は23日、 東京・ 駒沢体育館で男女10階級が行われ、 男子はグレコローマン60キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪59キロ級銀メダルの 太田忍(ALSOK)が決勝で、 今夏の 世界選手権同級を制した文田健一郎(日体大)を破り、 15年の 59キロ級に続く優勝を果たした。 フリースタイル57キロ級は世界選手権優勝の 高橋侑希(ALSOK)が2連覇した。
レスリングの全日本選手権最終日は23日、東京・駒沢体育館で男女10階級が行われ、男子はグレコローマン60キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪59キロ級銀メダルの太田忍(ALSOK)が決勝で、今夏の世界選手権同級を制した文田健一郎(日体大)を破り、15年の59キロ級に続く優勝を果たした。フリースタイル57キロ級は世界選手権優勝の高橋侑希(ALSOK)が2連覇した。
女子は50キロ級で入江ゆき(自衛隊)が準決勝で世界選手権48キロ級を制した須崎優衣(東京・安部学院高)にテクニカルフォール勝ちし、15年の48キロ級以来の優勝。62キロ級はリオ五輪63キロ級金の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が60キロ、58キロ級に続いて3年連続の日本一に輝いた。68キロ級もリオ五輪69キロ級金の土性沙羅(東新住建)が67キロ、69キロ級を含め7連覇を達成。53キロ級は世界選手権55キロ級覇者の奥野春菜(至学館大)が初優勝した。
リオ五輪銀メダリストの太田は「今回勝てなかったら、階級を上げる」との覚悟で臨んだ。今年の世界選手権王者で、日体大の後輩でもある文田との男子グレコローマン60キロ級決勝。試合終了を告げるブザーが鳴ると、マットを2度強くたたいて、勝利の喜びを爆発させた。
太田の狙いは後半勝負。1点リードを許して、残り時間は20秒を切ってからだった。相手の脇に腕を差し込んで持ち上げ、豪快にマットにたたきつけた。試合開始から前に押し込んで、相手の体力を奪った結果が終盤の逆転につながった。栄和人日本協会強化本部長も「太田の根性がまさった」とたたえた。
今年の世界選手権出場をかけた国内大会で文田に連敗した太田。来年の世界選手権代表の選考対象となる今大会に懸けた。試合前の準備もリオ五輪前に戻した。減量は通常の1週間ではなく、1カ月かけて取り組んだ。体力を維持しながら体重を落としたことで、試合終盤でもスタミナは落ちなかった。
来年6月の全日本選抜での優勝が、世界選手権代表の条件になる。「連勝して、(文田に)『無理かな、(階級を)上げようかな』と思わせる試合がしたい」と太田。言葉にも勢いが戻ってきた。【松本晃】
○…世界女王の18歳・須崎は、2年前の全日本48キロ級決勝に続いて、入江に0-10で完敗した。小刻みに動く相手に得意のタックルが決まらない。持ち味の積極的な攻めを封じられ、失点を重ねた。「相手が上手で自分のレスリングをまったくできなかった」と須崎。対戦を熱望していたリオ五輪48キロ級金の登坂絵莉(東新住建)は前日にけがで棄権したが「影響はなかった」。涙で目を赤くし「また一から頑張ります」と言葉を絞り出した。

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