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イラン反政府デモ、死者13人に 一時拘束者400人以上

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イランで市民生活の 不満に端を発した異例の 反政府デモで、 西部ロレスタン州ドルードで新たにデモの 参加者2人、 別の 2都市で9人の 死亡が確認された。 国営テレビが1日、 報じた。 死者は計13人
【テヘラン=共同】イランで市民生活の不満に端を発した異例の反政府デモで、西部ロレスタン州ドルードで新たにデモの参加者2人、別の2都市で9人の死亡が確認された。国営テレビが1日、報じた。死者は計13人となった。デモは同日までに計約40都市に拡大、一時拘束された参加者は計400人以上に上った。警官約10人も負傷。発生4日目の12月31日も首都テヘランなどで投石があり、穏健派ロウハニ大統領は事態沈静化を呼び掛けた。 閣議で演説するイランのロウハニ大統領(2017年12月31日、テヘラン)=イラン大統領府提供・AP 強権を握る治安当局は一部ソーシャルメディアの利用を制限するなど情報統制を強め、抑え込みを図っている。地元メディアもデモの詳しい様子をほとんど伝えていない。ただデモ参加者の当局への怒りはくすぶっており、情勢は予断を許さない。 ロウハニ大統領は31日、閣議での演説で「国民は自由に批判する権利がある」と述べ、公約に掲げる国民生活の改善は道半ばだと認めた。その上で、デモ参加者と治安当局に対して過激な手段に訴えず、暴力の連鎖に陥らないよう呼び掛けた。 デモは28日に始まった。当局者によると、28日に北東部マシャドで参加者約50人、30日にテヘランで約200人、西部アラクで約100人、31日に中部カシャンで約60人が一時拘束された。 ドルードでは参加者6人の負傷も確認された。アラクでは参加者に刃物で刺されたり、投石を受けたりした警官12人が負傷し、うち1人が重体。 参加者は当初、物価上昇などへの不満を訴えていたが、一部は1979年以来続く厳格なイスラム革命体制の変革も要求。警察車両への放火や政府機関の建物襲撃もあった。 イランでは2009年、大統領選で敗れた改革派が不正を指摘して反政府デモに発展、武力弾圧で数十人が死亡した。今回のデモはそれ以降、最大規模の衝突となった。〔共同〕

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