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「原発ない暮らしを」ゲート前で抗議集会

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九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)が23日、 再稼働した。 玄海原発が動くの は、 4号機が2011年12月に停止して以来で、 5月には4号機の 再稼働も控える。 「原発回帰」 の 姿勢を鮮明にする国や九電に対し、 原発の ゲート前では市民団体らが抗議の 声を上げた。 【関東晋慈、 遠山和宏】
九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)が23日、再稼働した。玄海原発が動くのは、4号機が2011年12月に停止して以来で、5月には4号機の再稼働も控える。「原発回帰」の姿勢を鮮明にする国や九電に対し、原発のゲート前では市民団体らが抗議の声を上げた。【関東晋慈、遠山和宏】
「玄海原発、再稼働反対」「原発なしで暮らしたい」。ゲート前には午前9時前から県外の市民団体を含む100人以上が集まり、シュプレヒコールを上げた。玄海町議会で通算28年間、原発反対を訴え、昨年引退した元町議の藤浦晧(あきら)さん(81)は「東京電力福島第1原発事故を目の当たりにしながら九電が再稼働を強行することは許せない」と語気を強めた。玄海町に隣接する同県唐津市の村山俊子さん(72)は「玄海原発が再稼働し、福島の被災者や全国の原発に反対する人たちに申し訳ない」と話した。
抗議集会の中には福岡市民の姿もあった。反原発の市民団体代表、工藤逸男さん(64)=早良区=は「福島事故では原発から30キロ以上離れた福島県飯舘(いいたて)村でも全村避難を強いられた。福岡市も人ごとではない」と話す。
工藤さんは月1回、玄海原発に最も近い区役所の西区役所(原発から約45キロ)前などで再稼働反対を訴えるちらしを配ってきた。15年夏の九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働後、市民の関心が薄れていることに危機感を覚えたのがきっかけだった。「国や九電は福島ではなお避難が続いている現実から目を背けないでほしい」と訴える。
九電の「やらせメール」問題に巻きこまれた市民も再稼働に厳しい目を向けている。国が11年6月に開催した、玄海原発2、3号機の運転再開を巡る県民説明番組で、九電は賛成意見をメールで投稿するよう子会社などに呼びかけた。この番組に出演した映画評論家の西村雄一郎さん(66)=佐賀市=は「九電に対する不信感は変わっていない」と話す。
黒澤明研究で知られる西村さん。原発に関心はなかったが、福島事故を機に核の危険を訴えた黒澤映画を再評価するようになった。「消費者は望んでいないのになぜ原発に頼るのか。電力小売りが自由化されたとはいえ独占企業の体質は変わっていない」と憤った。

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