[東京 27日 ロイター] – 午後3時の ドル/円は、 ニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅にドル高/円安の 105円後半。 ドル指数が5週間ぶりの 安値圏を推移する中、 ドル/円では円安が進行したもの の
[東京 27日 ロイター] – 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅にドル高/円安の105円後半。ドル指数が5週間ぶりの安値圏を推移する中、ドル/円では円安が進行したものの、トランプ政権では外交面でも、通商面でも次の展開がみえないとの声も聞かれ、ドル高/円安の流れも勢いを欠いた。
ドルは早朝105.40円を付けた後105.75円まで上昇したが、その後は105円の半ばから後半で小動き。一方、リスクオンの流れに乗ったユーロは131.60円付近まで上昇。週初以降の上げ幅は2.4円へ達した。
ドル指数 は89.04付近。前日は一時88.979まで下落し、5週間ぶりの安値を付けた。
「ドル/円だけみているとドルが底堅く映るが、前日はユーロが上昇し、ドル指数が5週間ぶりの安値まで沈んだ。ドル/円も戻りが鈍いという表現が合っているようだ」(金融アナリスト)との意見が聞かれた。
注目された佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問では、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書の改ざんを巡り、佐川氏は安倍首相や官邸側からの指示を否定、文書改ざんは「理財局の中で行った」と述べた。為替相場への目立った影響は無かった。
年初来、過去最大級のドル買い/円売りに動いてきた個人投資家[nL3N1R529C]だが、105円割れは意外に静観する向きも少なくないようで、売買は交錯気味だ。
日々の売買データを集計している外為どっとコムによると、同社顧客のドル買い持ちは105円を割り込む直前の22日海外市場終盤時点で、過去最大級となる3年8カ月ぶり高水準の12万枚台へ膨らんだ後、きょう早朝時点で10万枚超へやや減少した。買い持ちポジションがやや減少した一方で、売りポジションも小幅に増加している。
一方、東京金融取引所が運営するFX取引所「くりっく365」も、きょう早朝時点の買い越し幅は差し引き11万枚程度。ドルが105円を割り込む直前とほぼ同水準で大きな動きはない。くりっくの買い越しは16日海外終盤時点で1年半ぶり高水準の13万枚だった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 105.61/63 1.2447/51 131.47/51
午前9時現在 105.53/55 1.2455/59 131.46/45
NY午後5時 105.40/42 1.2442/43 131.15/19
(為替マーケット・チーム)