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正恩氏、初の外遊 「非核化」見返り要求

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【北京・ 河津啓介、 ソウル渋江千春】 北朝鮮の 金正恩(キム・ ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中国を訪問し、 26日に北京の 人民大会堂で中国共産党の 習近平総書記(国家主席)と会談した。 中国政府が発表した。 金委員長は「(祖父の )金日成(キム・ イルソン)主席と(父親の )金正日(キム・ ジョンイル)総書記の 遺訓に従
【北京・河津啓介、ソウル渋江千春】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中国を訪問し、26日に北京の人民大会堂で中国共産党の習近平総書記(国家主席)と会談した。中国政府が発表した。金委員長は「(祖父の)金日成(キム・イルソン)主席と(父親の)金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺訓に従い、朝鮮半島の非核化実現に尽力する」と表明した。ただ同時に「和平実現のための段階的な措置」に言及し、米国に圧力路線からの転換を求めた。金委員長の外遊は2011年12月の最高指導者就任後初めて。
中国中央テレビによると、習氏は「朝鮮半島情勢に前向きな変化がある。北朝鮮は大きな努力を払っている」とたたえた。金委員長が朝鮮半島の非核化に向けた努力を表明すると、習氏も「我々は非核化の目標と対話による解決を堅持している」と同調した。
ただ、金委員長は4~5月に首脳会談を予定する米国と韓国に対して「(米韓が)善意をもって応じ、平和実現のために段階的、共同歩調の措置を取るならば、非核化の問題は解決できる」と表明し、両国に見返り措置を求めた。
中朝関係は冷え込んでいたが、両首脳は習氏訪朝や戦略的関係強化でも一致し、南北、米朝の二つの首脳会談に向けた結束をアピールした。
一方、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は直接非核化については触れず、「両国の友好関係の発展と朝鮮半島の情勢管理など重要な事案」について踏み込んだ意見を交換したと伝えた。
金委員長は特別列車で中国入りし、26日に北京駅に到着した。妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏のほか、党指導部の主要幹部が同行し、首脳会談や歓迎夕食会に出席した。27日は科学技術研究機関「中国科学院」を視察し、習氏と妻の彭麗媛氏が開いた昼食会に夫人と出席した後、北京を離れ、28日、北朝鮮に戻った。北朝鮮の最高指導者訪中は11年8月の金総書記以来。今回もこれまでと同様、非公式訪問の形式を取った。
中国側は29日、外交を統括する楊潔篪(よう・けつち)共産党政治局員を韓国に送り、今回の首脳会談の結果を報告する。同日には韓国と北朝鮮が南北首脳会談に向けて板門店で閣僚級会談を開き、日程や議題を調整する見通し。

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