今月23日に再稼働した佐賀県にある玄海原子力発電所3号機で30日夜、 放射性物質を含まない蒸気が漏れるトラブルが起き、 九州…
今月23日に再稼働した佐賀県にある玄海原子力発電所3号機で30日夜、放射性物質を含まない蒸気が漏れるトラブルが起き、九州電力は点検のために、31日午前1時から発電を止める作業を行っています。このトラブルによる環境への影響はないとしています。 佐賀県玄海町にある玄海原発3号機は3月23日に7年3か月ぶりに原子炉を起動して再稼働し、2日後の25日には発電と送電を開始していました。 30日は電気出力を75%に上げて運転していましたが、午後7時ごろ、パトロール中の作業員が微量の蒸気が漏れているのを見つけたということです。 九州電力によりますと、蒸気に放射性物質は含まれておらず、このトラブルで原発周辺の放射線量を測定するモニタリングポストの値に変化はないということで、環境への影響はないとしています。 トラブルは、蒸気に含まれる微量の酸素や炭酸ガスなどを取り除くための設備につながる配管で起きたということで、九州電力は、点検のため、31日午前1時から発電を止める作業に入りました。作業は5時間ほどかけて原子炉の出力を下げながら行われ、電気出力をゼロにする予定です。 九州電力は、復旧を急ぐとともに原因の特定を進めることにしています。