愛媛県今治市の 松山刑務所大井造船作業場から受刑者の 平尾龍磨容疑者(27)が脱走し22日ぶりに逮捕された事件で、 県警などは1日、 逃走経路などについて本格的な捜査を始めた。 平尾容疑者は潜伏していた広島県尾道市の 向島から「泳いで本州に渡った」 と供述。 対岸の 同市内までは最短距離で200メートルほどで、 泳いで渡ることは可能という。 〔写真特集〕脱獄した人、 されたとこ 向島は広さ約22平方キロメートル。 山林に覆われ、 空き家が1000戸以上点在する。 広島、 愛媛両県警は、 平尾容疑者が脱走した4月8日から延べ1万
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が脱走し22日ぶりに逮捕された事件で、県警などは1日、逃走経路などについて本格的な捜査を始めた。平尾容疑者は潜伏していた広島県尾道市の向島から「泳いで本州に渡った」と供述。対岸の同市内までは最短距離で200メートルほどで、泳いで渡ることは可能という。
〔写真特集〕脱獄した人、されたとこ
向島は広さ約22平方キロメートル。山林に覆われ、空き家が1000戸以上点在する。広島、愛媛両県警は、平尾容疑者が脱走した4月8日から延べ1万5000人を投じて捜索。同24日には、島北部の防犯カメラに平尾容疑者とみられる男が映っていたことが分かった。 両県警は、島内の港や本州につながる道路で検問を実施していることや、海水の温度が15度前後と低いことから、島内での潜伏を有力視していた。 平尾容疑者は、向島と本州の間にある尾道水道を泳いで渡ったとみられる。尾道海上保安部によると、尾道水道は最も狭い所で200メートルほど。季節や日によっては潮の流れが速いが、「泳ぎの得意な人なら、泳ぎ切ることはできる。場所を選べば渡れる」という。 平尾容疑者は向島で「空き家に潜伏していた」と供述。逮捕された際は、脱走時と異なる衣服を着ていた。現金などを盗みながら空き家を転々としていた可能性があり、両県警は足取りを詳しく調べる。 愛媛県警は1日午後、平尾容疑者を送検した。(2018/05/01-12:19)