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市長辞意の決め手はセクハラ被害女性の実名抗議文

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具体的被害「手を握られた」 「お尻触られた」 「腰に手」 など 進退について「白紙状態」 と述べていた東京都狛江市の 高橋都彦(くにひこ)市長(66)が22日、 辞職表明に追い込まれた。 21日の 記者会見で自身の セクハラ疑惑を「身に覚えがない」 と一蹴。 腹心の 副市長をはじめ幹部から辞職を迫られても「信頼は回復でき
進退について「白紙状態」と述べていた東京都狛江市の高橋都彦(くにひこ)市長(66)が22日、辞職表明に追い込まれた。21日の記者会見で自身のセクハラ疑惑を「身に覚えがない」と一蹴。腹心の副市長をはじめ幹部から辞職を迫られても「信頼は回復できる」と強弁していたが、市のトップとしての信頼はすでに失墜していた。
「辞任する方向で考えたい」。22日夕、高橋市長は記者団にこう述べ、辞職する意向を明らかにした。
ただ、この日午前に市役所で開かれた庁議では、なおも市長職に執着する姿勢を見せていた。水野穣(みのる)副市長らが実施したセクハラ被害者への調査に「圧迫面接のような調査ではなかったか」とただし、水野副市長を「1月に再任する際、支えると約束したはずだ」となじった。
しかし事態はその後、動く。セクハラ被害に遭ったとして、4人の女性職員が実名で、高橋市長に抗議文を突きつけた。
抗議文には、具体的な被害として▽車内で手を握られた▽宴席でお尻を触られた▽市長の公用携帯電話から仕事と関係のない不愉快なメールを送られた▽随行先で1時間にわたり腰に手を回されたり、お尻を触られ続けた▽エレベーター内で腰を引き寄せられ、体をぴったりとつけられた--などと列記。「今までは沈黙していたが、もう我慢できない。公に謝罪することを望みます」と迫った。
セクハラ行為を一貫して否定してきた高橋市長だったが、この抗議文で姿勢を一転。「実名で被害を訴えられたということは、勇気がいることだ。セクハラに近い行為があったと受け止められたのであれば、私もそれを受け止め、謝罪したい」と認めざるを得ない状況に追い込まれた。【五十嵐英美】

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