加計学園、 県職員、 今治市職員の 計6人で柳瀬氏へ面会に訪れ、 全員がメインテーブルに座ったという。
愛媛県今治市への加計(かけ)学園の獣医学部新設計画をめぐり、国会に参考人招致された柳瀬唯夫・元首相秘書官の10日の答弁について、愛媛県の中村時広知事は11日、定例記者会見で改めて批判し、会見後に柳瀬氏の名刺を公開した。柳瀬氏の発言として「本件は、首相案件」と記した県職員作成の文書と、答弁の内容に食い違う部分があったため、職員に詳しい報告を求めていた。
中村知事は記者会見で「一部の発言は愛媛県の信頼に関わる。一般論として真実ではないこと、極論で言えばウソで、他人を巻き込む」と述べた。その上で柳瀬氏の発言への反論として、「会った会わないでこんなに引きずらないといけないのか。柳瀬秘書官と交換した名刺については公開する」と述べ、名刺を会見後に公開した。名刺には柳瀬氏の名前とともに、「27・4・―2」という面会の日付の押印があり、「(経産)」と手書きで記されていた。
面会時の様子については、「職員はメインテーブルに座っていた。後ろじゃないんです」と述べた。加計学園、県職員、今治市職員の計6人で柳瀬氏へ面会に訪れ、全員がメインテーブルに座ったという。
中村知事は「県職員は子どもの使いじゃない」と述べ、県職員が発言したことも明らかにした。この職員に、記憶をもとにその日の発言内容をメモとして作成してもらい、それも会見後公表した。
(朝日新聞デジタル 2018年05月11日 12時34分)