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マレーシア中銀総裁辞任、ナジブ前政権時の不適切取引で引責

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マレーシア中央銀行の ムハマド・ イブラヒム総裁は6日、 マハティール首相に辞表を提出し、 受理された。 中銀はナジブ前政権時代に不適切な土地取引をしていたことが発覚しており、 事実上
【シンガポール=中野貴司】マレーシア中央銀行のムハマド・イブラヒム総裁は6日、マハティール首相に辞表を提出し、受理された。中銀はナジブ前政権時代に不適切な土地取引をしていたことが発覚しており、事実上の引責辞任となる。新法務長官も5日に決まるなど、政権交代で要職の刷新が相次いでいる。 辞表を提出したマレーシアのムハマド・イブラヒム中央銀行総裁=ロイター 中銀は2017年12月、財務省の子会社から土地を約20億リンギ(約560億円)で購入した。中銀が政府から巨額の資金を使って土地を買うこと自体異例だが、リム・グアンエン財務相はこの資金がナジブ前政権の汚職の舞台となった政府系ファンド「1MDB」の支払いに使われたと追及していた。マハティール氏は6日の会見でムハマド氏の辞任を了承したことは認めたが、辞任の理由は明言しなかった。 マハティール氏は更迭した法務長官の後任に、非マレー系の弁護士、トミー・トーマス氏を充てる人事も決めた。非マレー系の就任には国王の周辺などからも難色を示す声があがったが、マハティール氏は強行した。ナジブ前首相に近い人物や汚職の隠蔽に加担した人物は一掃される見通しで、政権交代の影響が多くの政府系機関に及んでいる。

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