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建設機械、外需依存が鮮明 5月の建機出荷額11%増 19カ月連続プラス

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日本建設機械工業会(建機工)が28日発表した5月の 建設機械出荷額(補給部品を含む総額)は、 前年同月比11.3%増の 2013億円だった。 プラスは19カ月連続で、 北米やオセアニアなどで建機や鉱山…
日本建設機械工業会(建機工)が28日発表した5月の建設機械出荷額(補給部品を含む総額)は、前年同月比11.3%増の2013億円だった。プラスは19カ月連続で、北米やオセアニアなどで建機や鉱山機械の需要が旺盛だった。米中貿易摩擦など世界的なリスク要因に警戒感が高まり、外需の勢いがいつまで続くかに焦点は移る。 海外出荷が全体をけん引する構図が続いた(石川県小松市) 外需は19.6%増の1354億円で、19カ月連続で前年実績を上回った。機種別にみると、各社が主力と位置づける油圧ショベルは27%増で、ミニショベルは14.4%増。建設用クレーンは13.5%増となった。 本体の出荷額を地域別にみると、オセアニアが48.3%増、北米が25.9%増、欧州が16.9%増とそれぞれ高い伸びを示した。超大型の鉱山機械や米国の住宅投資に絡む建機出荷が増えた。 一大市場の中国では現地生産が大半を占め、出荷統計には表面化しづらい。ただ、建機工は「中国や北米などの生産拠点向けに輸出する建機本体のコンポーネント(部品)の出荷額が23.9%増となるなど堅調」と見ている。 日立建機 が毎月発表している5月の中国油圧ショベル需要(外資系メーカー、台数ベース)は55%増だった。 一方、内需は2.8%減の659億円で9カ月連続のマイナス。17年に排ガス規制の強化で駆け込み購入が膨らんだ反動が続いたが、マイナス幅は17年9月(0.3%減)以降で最小だった。機種別にみると油圧ショベルは18.8%減。リース・レンタル会社などの購入が広がったミニショベルは15.7%増だった。 足元では米中貿易摩擦への懸念がくすぶり、6月下旬の株式市場では建機株の伸び悩みが鮮明化。円高・ドル安の進展による海外事業の収益悪化への連想もあり、 コマツ や日立建機の株価は28日に一時、それぞれ年初来安値をつけた。建機メーカーが外需の動向に気をもむ構造は続きそうだ。

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