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台風12号、「寒冷渦」で異例の“逆”コースに 東側から列島横断か

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日本の 南の 海上を北に進み、 28日にも列島を直撃する恐れの ある台風12号。 通常、 台風は列島近くの 上空を西から東に吹く偏西風などの 影響を受け、 東寄りに進むケースが多…
日本の南の海上を北に進み、28日にも列島を直撃する恐れのある台風12号。通常、台風は列島近くの上空を西から東に吹く偏西風などの影響を受け、東寄りに進むケースが多い。だが、台風12号は日本の南に入り込んできた「寒(かん)冷(れい)渦(うず)」と呼ばれる空気の渦の影響で、西寄りに進む異例の進路をとることが予想される。山沿いでは通常と異なる方角で雨が強まる恐れもある。
日本に接近する台風は発生後、南の海上に張り出した太平洋高気圧の縁に沿うように北上し、東寄りにカーブするパターンが多い。
今回は猛暑の原因となっていた太平洋高気圧が東に後退し、日本の南側に低気圧である寒冷渦が入り込んできた。反時計回りに渦巻いているため、近づいた台風12号が引き寄せられるように北上し、渦の流れに沿って西寄りにコースを変えるとみられる。現在、偏西風は日本の遠く北側を吹いており、進路には影響しないとされる。
今回のような珍しい進路となった理由は、高気圧の後退、寒冷渦の接近、台風の発生という3つのタイミングが重なったためだ。
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