ＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構の 首脳会議がベルギーの 本部で始まりました。 アメリカの トランプ大統領は国防費の 引き上げを各国に迫…
ＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構の首脳会議がベルギーの本部で始まりました。アメリカのトランプ大統領は国防費の引き上げを各国に迫る構えで、アメリカとヨーロッパが結束を打ち出せるのか注目されます。 11日から２日間の日程で開かれるＮＡＴＯの首脳会議は、各国の首脳がベルギーのＮＡＴＯ本部に次々と到着し、日本時間の11日夜９時ごろ始まりました。会議では加盟国の国防費をＧＤＰ＝国内総生産の２％以上に引き上げる目標の早期達成などが話し合われます。 アメリカのトランプ大統領は、会議に先立ちＮＡＴＯのストルテンベルグ事務総長と会談し「アメリカはヨーロッパを防衛しているのにヨーロッパの国々の国防費は少ない。不公平だ」と批判し、首脳会議で国防費の引き上げを改めて求める考えを示しました。 これに対して、ＮＡＴＯのストルテンベルグ事務総長が「ＮＡＴＯの加盟国の国防費は、去年は大幅に引き上げられた」と説明したところ、トランプ大統領が「なぜそうなったのか」と問い返し、事務総長が「大統領の指導力のおかげだ」と答える一幕もありました。 ただ、ヨーロッパ各国の間では、ＥＵが仲介役を担ったイラン核合意からの一方的な離脱や、ＥＵの製品に対する高い関税など、同盟国に敵対的な言動を繰り返すトランプ大統領に対し不信感が高まっています。 こうした状況の中で、アメリカとヨーロッパがＮＡＴＯ加盟国として結束を打ち出せるのか会議の行方が注目されます。
